トキの分類

ペリカン目トキ科トキ属
和名   トキ
英名   Japanese Crested Ibis
学名   Nipponia nippon
体長   約75cm
翼開長  約140cm
体重   オス 1.8kg ~ 2.0kg、メス 1.4kg ~ 1.6kg 

トキの名前

 トキは漢字で「朱鷺」と書きます。朱(赤色)の鷺(サギ)という意味ですが、サギとは別の種類の鳥です。学名は、ニッポニアニッポン(Nipponia nippon)と付けられました。江戸時代の終わりごろに日本に来たドイツ人医師の学者シーボルトが、トキやニホンオオカミなどの標本をオランダのライデン博物館に送りました。そして、日本のシンボルのような鳥だとして命名されました。ちなみに英語では、ジャパニーズ・クレステッド・アイビス(Japanese Crested ibis)といいます。これは、「日本の冠羽のある」トキという意味です。

大きくて美しい羽の鳥

 トキが体をまっすぐにのばした時、くちばしの先から尾羽の先までは約75cm、羽を広げると約140cmにもなる大きな鳥です。ペリカンの仲間で全身はまっ白ですが、羽を広げると「トキ色」という美しいうす赤色をしています。顔は赤く、長くて黒いくちばしでドジョウ、タニシ、カエル、サワガニ、バッタなどを食べます。エサは田んぼや畦などで探し、近くの森でねぐらをとります。

仲の良いカップル

 トキは、見通しのよい高い木の上に巣をつくります。オスとメスは1羽ずつでカップルになり、くちばしを使って羽づくろいをしたり小枝を渡したりするなど、とても仲良しです。卵は4月上旬から産みます。カップルで卵を温め、約28日でヒナがかえります。親鳥は、その後40日から50日ほど世話をします。ヒナは巣立ってから2~3年ほどで大人になり卵を産むようになります。

ユウユウとメイメイの小枝渡し

トキについてもう少し詳しく知りたくなったら、「トキのたより」(トキの森公園公式WEBサイト)も見てみよう。