2008年9月25日、トキが野外に放鳥されました。1981年の一斉捕獲によって野生のトキがいなくなってから、実に27年ぶりのことでした。それから10年がたち、今は多くのトキが空を舞うようになり、普段の暮らしにおいてよく見かけることのできる存在になりつつあります。それもこの10年間、「トキとの共生ルール」を守ってきた努力のおかげです。トキと人が共生していくために、佐渡のトキ野生復帰に関わるみんなでつくった「トキとの共生のルール」。今後もこのルールを守り、佐渡で共に暮らす仲間であり続けたいものです。


やさしく静かに見守りましょう

トキを驚かせないように、やさしく静かに見守りましょう。トキを見るときは、双眼鏡などで遠くから静かに観察しましょう。車から降りずに観察しましょう。

トキに餌付けをしないようにしましょう

トキは野生生物です。放鳥されたトキは自分でエサをとるように一定の訓練が行われています。エサを与えずに、エサが豊富な環境を再生していきましょう。

繁殖期間はトキの巣に近づかないようにしましょう

3月から6月はトキの繁殖期です。この時期に人が近づくと、巣づくりや子育てをやめてしまうことがあるため、できるだけ人の姿を見せないことが大切です。観察や撮影などでトキの巣には近づかないようにしましょう。

トキを観察するときは
地域に迷惑をかけないようにしましょう

トキは集落周辺の水田・草地・沢などでエサをとっています。観察する時は、無断で私有地や農道に立ち入らず、また通行の妨げにならないようにしましょう。

写真:環境省・佐渡市民