トキは夏ばてした?!

只今、佐渡トキファンクラブ会員限定プレゼント企画が開催中ですが、応募の際のコメントに大変多かった「稲の夏ばては大変だったけど、そういえばトキは夏ばてしなかったのかな?」について、環境省アクティブレンジャーで毎日野外のトキを観察している右田京子さんに夏のトキの様子をうかがいました。

「野外のトキについては、今年の夏は特に、日中において餌場の田んぼなどでは姿が見られなかったような気がします。 一方で、早朝にちゃちゃっと朝ご飯を食べて、すぐに姿をくらましてしまい、あれーどこ行っちゃったかな? と思うと、木陰や山間、ため池のほとりなど、少しでも涼しいところに移動し、そしてハァハァと口呼吸をして一生懸命に熱を放出(鳥類には汗腺がありません)・・・という姿をよく見ました。 夏バテ具合は分からないのですが、夏バテしないよう努力しているように見えました。」

一方、飼育のトキについては、
「飼育員さんによると、夏の暑い時期は人と同じで毎年食欲が落ちてしまうので、食べる量は減少するそうです。 ただ、例年に比べて食べる量が特に減ったというわけではないようです。 興味深かったのが、餌であるドジョウは残っていることが多くて、馬肉飼料ばかり食べていたそうです。 モソモソした馬肉より、つるっとそうめん感覚で食べることのできるドジョウの方が良し! とはならず。 ドジョウすくいは労力がかかってやはり大変なようで、少しでも体力を消耗しないようにしていたみたいです。」

トキもいろいろと工夫して、この夏を乗り越えていたようです。木陰は、私の家よりも涼しげに見えます(笑)
ここのところ、日の出前時刻にはめっきり冷え込むようになり、布団一枚足したくなる季節になりました。さぁ、人もトキも食欲の秋到来です!