【会員限定プレゼント】金鶴・純米酒「拓」
まだまだ雪の降る日が多い寒い佐渡。外に出ることが少なくなり、家で静かに過ごすことが多くなるこの季節は、新しく絞られたお酒がいろいろと出てくる楽しみな季節でもあります。
佐渡の生きものとの繋がりをテーマとしてきたトキファン会員限定プレゼント企画。今年度のラストは、金鶴の純米酒「拓(ひらく)」です。

「拓」は、佐渡に5軒ある酒蔵のひとつ、大正4年(1915年)に創業した加藤酒造店(佐渡市沢根)のお酒です。「金鶴(きんつる)」を筆頭に12種ほどのお酒が造られています。佐渡では「加藤酒造店さん」というよりも「金鶴さん」と呼ばれることの方が多いかもしれません。佐渡の豊かな恵みのもとで醸されてきたお酒であり、佐渡の人々によって長く飲まれてきたお酒。量産や宣伝への投資よりも、ただひたすら “良い酒” のために心血を注ぐ「質実な佐渡の地酒」を目指して造られています。
地元の暮らしのなかあって、愛されているお酒だなぁと特に感じるのは、春を祝って佐渡島のあちこちで鬼太鼓が舞う「島開き(4月15日頃)」の時。地元の沢根地区だけで酒蔵の酒を飲みきっているのではないかと思うほど。佐渡の皆さんの飲む量は普段からすごいのですが、この時期は自分が飲みたいお酒の在庫が心配になります。

金鶴さんは、佐渡の農業と “共に” 歩んでいく酒づくりのために「全量佐渡産米での酒造り」を、平成28年(2016年)よりはじめています。さらに、朱鷺や多様で豊かな自然と “共に” あり続ける未来を願って、無農薬栽培や自然栽培(無農薬・無肥料)での酒米づくりも行っています。今回ご紹介するお酒「拓」は、農薬や化学肥料を使わずに育てられた、佐渡産たかね錦100%でつくられたお酒です。農薬を使用しない米づくりのため、田んぼには雑草とよばれてしまう多様な植物や水辺の生きものたちが、のびのびと育ちます。酒米の収量を充分に得つつ、これらの生きものと共に暮らす米づくりには、いろいろなコツや生きものとのやりとりがあるようです。

そんな田んぼでの生きものの暮らしや米づくりについて描かれているのが、「拓」の包み紙。まるで自由研究ノートのようで、これを眺めながらのむのも楽しい。
描いたのは「拓」を企画した蔵人であり、自らもお米をつくっている佐々木邦基さんです。

佐々木さんに「拓」についてうかがいました。
「拓」が造られたのは平成14年(2002年)です。トキを支える生きものたくさんの無農薬の田んぼの魅力にひかれ、その田んぼのお米をお酒にしたいと思ったことがきっかけでした。それに、それまでの金鶴になかった味のお酒、自分の好きなタイプのお酒をつくりたいと思ったのもあります。たかね錦という酒米は、スッキリとしてきれいな味を出すのが特徴ですが、その中にお米の甘みとうまみがほのかに感じられるものをつくりたかった。
あれから20年が経ち、佐渡の農家や島民の頑張りによってトキがいる風景が日常のものになりました。このことをとても嬉しく思う一方で、現在は米づくりや農家をめぐる環境は年々厳しくなってきています。しかし、今一度みんなで頑張っていきたいと決意しているところです。
佐渡のお米やお酒を味わっていただいてみなさまの食卓が彩られていく事が、トキや農家や佐渡を支えることにつながっていきます。これからも共に歩んでいきましょう。

春まであと少し。
次の米づくりがはじまります。
加藤酒造店 https://katoshuzoten.com/
鬼太鼓カレンダー(佐渡日和) https://sado-biyori.com/oni_calendar/
応募専用フォーム :必要事項を記入して下さい。
・応募はひとり1回です。複数応募の場合、2回目以降は無効となります。
・会員プレゼントは佐渡トキファンクラブ会員限定です。会員でない方はこちらからご登録ください。
・当選は発送をもってかえさせていただきます。(3月中旬発送予定)
応募締め切り:2023年3月6日(月)23:59 まで