右田ARさんの紹介

環境省佐渡自然保護官事務所で働く、アクティブ・レンジャー(AR)の右田京子さんをご紹介します。

2021年9月に「ARさんのお仕事」で、ARの菅野萌さんを紹介しました。

今回はもう一人のAR、右田さんにお話を聞きました。

右田京子さんは東京都小平市出身です。2021年9月に採用なので、お仕事を始めて6ヶ月目になります。

右田さんに、アクティブ・レンジャーに応募するまでの経緯を聞いてみました。

「子どもの頃は、家の近くで昆虫を捕まえたり、多摩地区の山に登ったりして、生きものや自然に親しんでいました。小学校高学年の頃からバードウォッチングをするようになって、日本野鳥の会に入会しました。大人になってからは双子の妹と一緒に、鳥を見るために車で日本各地に出かけていました。」

「佐渡には4年前に、トキを見るため初めて訪れました。すると、トキも魅力的でしたが、佐渡の人たちの温かさに触れて、とってもいいところだと思い、今度は両親も誘って家族4人で佐渡に来ました。そして、3回目に佐渡に来たのがトキファンクラブの現地研修会です。」

そう、実は2019年11月に開催した「佐渡トキファンクラブ現地研修会」で右田さんにお会いしているんです。

2019.11.2  金子専門員から飼育トキの人工飼料の説明を聞く右田姉妹(真ん中が京子さん)

「環境省のトキのツイッターをフォローしていて、そこからAR募集を知り、『これだ!』と思って自信がなかったけど応募しました。」

右田さんが「自信がない」とおっしゃったのは、特に専門的なことを学んでいたわけでもなく、それまでのお仕事もARの仕事に結びつくものではなかったからです。

でもお話を伺うと、日本野鳥の会主催のレンジャー養成講座やモニタリング研修など色々な研修会に参加していたそうですし、それにもましてトキや自然に対する熱意と誠実な人柄があふれだしていて、この方なら採用されて当然だとうなずけました。

右田さんは、休日の日でも平日と同じように早起きしてトキのモニタリングをしているそうで、好きなことが仕事になっていて楽しいと言います。そんな右田さんの悩み(?)は、コロナ禍で佐渡の人たちと交流やふれあいができないことだそうです。

「トキファン研修に参加した時、飼育の方など専門家の方たちに会ってお話を聞けたのも貴重な体験でしたが、地元でトキのための活動をしている人たちと交流できたことが嬉しかった。『私もこの人たちと一緒に何かやりたい!』と思っていました。」と目を輝かせる右田AR。

少しずつでも交流の場が持てたらいいですね。これからもよろしくお願いします!

(トキのモニタリングでは車の中から観察します。 これはトキのテラスに掲示されているARの紹介ポスター用の写真です)