10月13日保護されたトキは

 令和3年10月13日(水)の夕方、1羽の野生のトキが珍しい状態で保護されました。地元住民の通報で環境省職員が駆けつけたとき、神社境内の木に足が引っかかって宙づり状態になっていたそうです。野生復帰ステーションに保護して負傷した足と翼を治療し、衰弱していたので強制給餌を行ってから収容ケージに入れました。野生下生れの5歳のメス、No.A45でした。(10月15日のトキニュース)

 このトキが今どうしているか気になったので、野生復帰ステーションにお聞きしました。すると、翼の傷は治ったものの、右足を脱臼し、筋も伸びていて、まだ歩行できない状態だそうです。飼育員の中川浩子さんは、このトキが野生生れで人工の餌を食べないため、与えるエサを工夫したと言います。怪我で素早い動きができないので、生きているドジョウより冷凍のワカサギを解凍したものをよく食べているそうです。これからも治療を続け、野生下でも生きていけるまでになれば訓練してから放鳥するけれど、治らなければこのままケージの中で暮らすことになります。

治療を受けるNo.A45

 2020年には2羽を巣立ちさせた経験を持つトキなので、「また野生下で繁殖に参加できたらいいのだけれど」と環境省の澤栗首席保護官はこのトキの完治を願っていました。

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