朱鷺神社
第25回放鳥が行われた野浦には「朱鷺神社」があります。
野浦大神宮の境内地内にできた新しい神社です。管理するのは奉賛会会長であり、野浦大神宮神主でもある臼杵秀昭さん。

野浦はかつて野生のトキを保護していた地で、再導入されたトキの野生復帰を支援する活動も行っていました。2008年9月、第1回放鳥の11番の足環をつけたトキが野浦大神宮のご神木であるこのケヤキの枝で羽を休めました。

それがきっかけで翌年臼杵さんは「朱鷺神社」を設け、2019年まで毎年1月にはトキの繁殖を願う朱鷺祈願祭を執り行っていました(昨年からコロナ禍で中止)。 ちなみに、No.11は第1回放鳥されたトキの中で唯一生き残っている個体です(令和3年9月現在)。神社の御利益かもしれませんよ。

神主の臼杵さんです。(稲刈り終了直後に撮影)
臼杵さんが手に持っているのは朱色と水色のお守りです。

表には飛翔するトキの図柄と「共生招福守」の文字、裏には松の模様と「朱鷺神社」の文字があります。「多様性」が話題になっている昨今、「共生招福」は人とトキだけでなく、様々な意味を持つ良い言葉だと思います。
朱鷺神社は野浦大神宮の近くにあります。道が狭く急なので、大神宮の駐車場に車を止めて徒歩でお参りに行ってください。そして、野浦まで行けないという方は、佐渡汽船両津港ターミナルビルの屋上と真野歴史伝説館にも分社があります。
佐渡汽船の分社に行ってきました。
佐渡に到着して、この神社を参拝してから観光すると、野生のトキに会えるかもしれませんよ。また、佐渡を離れる前にもう一度、佐渡の風景を目に焼き付けるのもいいかもしれません。両津港ターミナルビル最上階の展望室、佐渡にお越しの際はぜひ足を運んでみてください。(開放時間:8時30分から16時30分)