トキねぐら出一斉カウント調査

「トキねぐら出一斉カウント調査」が行われました

9月8日、9日、10日に行われた「トキねぐら出一斉カウント調査」についてQ&A形式で紹介します。

Q)そもそも一斉カウント調査って何?
A)第1回放鳥から12年目を迎え、佐渡島内に生息するトキが450羽となり、足環のないトキも増えていることから、トキの個体数把握方法の検討のために2015年よりトキのねぐら出一斉カウント調査を実施しています。これは、佐渡島内のトキの集団ねぐらにおいてねぐら出する個体数を数え、その合計数を調べる調査です。佐渡島内30箇所程度でねぐら出の状況を確認しています。本調査により得られた情報は、トキの生息環境整備や今後の放鳥計画を検討する際の重要な資料として活用させていただきます。(環境省佐渡自然保護官事務所の資料より)

Q)いつも9月にやってるの?
A)調査は毎年9月と11月に行っています。トキが群れになる秋に行うのが一番効率的で、比較的正確な数が期待できるからです。

Q)3日間もかかるの?
A)トキの生息範囲が島内各所に広がったため、3つのエリアに分けて、1日ごとにエリアを変えて3日間で島内36ヶ所のねぐらを観察しました。

Q)調査しているのは専門家?
A)今回カウント調査を行った人数は3日間で延62人。普段からモニタリングをやっている人たちだけでなく、トキの生息環境整備活動を行っている人たちも協力しています。
日の出前の4:45には、それぞれが担当する場所に行って目立たないようにスタンバイ。ねぐらになっている林を観察し続け、飛び立った羽数を記録します。トキのねぐらは日々移り変わるため、待っていてもトキが1羽もねぐら出しない場合もあります。

Q)今回の結果は?
A)正式な集計結果はこれからですが、400羽以上のトキのねぐら出がカウントされました。これがデータの一つになり、トキの繁殖結果(推定値)の算出にも活用されます。

 

※「トキの繁殖結果(推定値)」とは
足環判読による生存状況確認、ねぐら出の一斉カウント調査、および繁殖期のモニタリングデータに基づいて統計手法により推定しています。調査に参加された皆さん、お疲れさまでした!また11月はよろしくお願いします!?