第16回トキ野生復帰検討会開催

トキ野生復帰検討会が10月1日に佐渡市トキ交流会館大ホールで開催され、検討会委員や環境省、新潟県、分散飼育地の担当者等約40名が出席して、現状報告や今後の計画等について話し合いました。

 特に活発な意見交換が行われた議題は「トキ野生復帰ロードマップ2025」についてでした。
環境省はトキ野生復帰の工程表を5年ごとに作成し、それに沿ってトキ野生復帰事業を推進していますが、これまでのロードマップが2020年度に終了するため、次の5年間(2021年度から2025年度まで)の工程表である「トキ野生復帰ロードマップ2025」の骨子案が提案されました。

 この骨子案について、数名の委員から「将来的に佐渡以外での放鳥の必要性も考慮して、このロードマップの中でもそれを念頭に入れた表現をしたほうが良いのではないか」という趣旨の意見が出されました。

 また、佐渡での野生復帰の課題として、人口減少と高齢化による耕作放棄(田んぼやビオトープの減少)で今後トキの餌場が減る事への懸念が挙げられていて、これについて農水省と連携を取り対策を検討することや、川やダムなど採餌場所の多様化を図ることが重要という意見が出されました。