第20回放鳥訓練個体の収容
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、3月5日から野生復帰のための訓練を行ってきたトキ1羽について、ビタミン B1 欠乏を疑う行動の異常がみられ4月9日に収容を行ないました。(環境省)
1.収容した個体
No.355(2015 年生まれ、オス):佐渡トキ保護センター生まれ
2.経過
当該個体は、3月5日から、6 月上旬を予定している第 20 回放鳥に向けて佐渡トキ保護 センター野生復帰ステーションの順化ケージ内で、順化訓練を行っていた個体である。4月8日 14 時 30 分、同センター職員がカメラモニターで同ケージ内の状況を確認した ところ、同個体が頭部を揺するなどのビタミン B1 欠乏を疑う症状を呈していることを確認 したことから経過観察を行い、4月9日 10 時 40 分に同個体の捕獲を行った。捕獲後、ビ タミン B1 製剤を投与(注射)し、同ステーション収容ケージへ 13 時 20 分に収容した。現在、同個体の経過観察を行っているところであり、訓練再開については未定である。
3.第 20 回放鳥について
4月9日に1羽収容したことにより、現在の順化ケージ内の個体数は、オス 13 羽、メス6羽、計 19 羽となった。4月9日に収容した 1 羽の訓練再開については未定であり、第 20回放鳥に向けた順化訓練は計 19 羽で継続していく予定である。