加茂湖の牡蠣

今回のトキファン会員限定プレゼントは、佐渡にある大きな湖、加茂湖で養殖されている牡蠣です。加茂湖周辺の田んぼや林はトキが利用する生息場所のひとつで、第1回放鳥の時から湖の上を飛ぶトキの姿が観察されています。その加茂湖では、「カモケン」の人たちによって自然再生の取り組みが行われています。

加茂湖

  • 加茂湖と牡蠣について

 加茂湖は面積4.9平方キロメートル、新潟県内最大の湖です。新潟からの船が到着する両津地区にあるので、多くの観光客の方たちも目にする湖です。両津湾とつながっているため、海水と淡水が混じり合った汽水湖で、昭和の初めから牡蠣の養殖が行われています。加茂湖の湖面には、竹で組んだ牡蠣筏(かきいかだ)がいくつも浮かんでいて、この下に牡蠣の稚貝をぶら下げます。佐渡では、真野湾でも牡蠣を養殖をしていますが、加茂湖は植物性プランクトンが豊富なので牡蠣の育ちが早く、1年ものの牡蠣「若牡蠣」を出荷しています。「若牡蠣」はくさみが少なく、食べやすいのが特徴です。

加茂湖の牡蠣

  • 佐渡島加茂湖水系再生研究所(カモケン)

 四季折々に風光明媚な加茂湖ですが、40年ほど前の護岸工事によって、いろいろな生きものを育んでいたヨシ原がほとんどなくなってしまいました。また、生活様式の変化で湖と人々の関わりも希薄になりました。そんな加茂湖水系の自然再生と流域の地域づくりを目的として、加茂湖の漁業者、流域住民、子どもたち、行政関係者、研究者など、さまざまな立場の人びとが集まり、2008年に佐渡島加茂湖水系再生研究所、通称カモケンが誕生しました。カモケンのモットーは「みんなが先生、みんなが生徒」。それぞれの人の経験や知見、あるいは感性を生かしてみんなで地域の環境向上に取り組んでいます。

  • ヨシ原再生

 カモケンの活動の一つにヨシ原再生があります。きっかけは赤潮の発生です。湖の富栄養化が進み、赤潮プランクトンが大量発生して水中の酸素を大量に使ってしまい、年によっては牡蠣が窒息死するようになりました。富栄養化の原因としては、岸の大部分が護岸工事により矢板(鉄の板)で覆われ、周囲の丘陵地からの水の流れが遮断されたこと。そして、水中の養分を吸収することで富栄養化防止に一役買ってくれていたヨシ原が無くなってしまったことが考えられます。そこで、ヨシ原を再生しようという声があがりました。現在は一部に残っているヨシ原で、毎年ヨシの刈り取りを行って更新を図る作業や、刈り取ったヨシでヨシ舟を作るなどの活用に取り組んでいます。

  • カモケン代表の藤井英樹さんからコメントをいただきました

私が子供の頃は、加茂湖で泳いだり釣りをしたりして遊んでいました。 年配の方々からも同じ様な話を聞きます。 私は、今でも加茂湖で遊んでいますが、いつ頃からか加茂湖で遊ぶ子どもはほとんどいなくなってしまいました。 しかし、ヨシ舟イベントをキッカケに子供達が加茂湖で遊び、ハシャグ姿が見られるようになり、私をはじめ年配の方からも嬉しいと感想をもらっています。 もっともっと加茂湖がみんなの身近な場所になることを願っています。」

カモケンの活動(facebook)

 人が関わることで維持される自然環境。昔は普通であった「遊ぶ・食べる・利用する」といった里山里海の暮らしを、楽しみながら取り戻していく、そんなワクワクを感じます。

加茂湖の牡蠣
伊藤剛さん

「カモケン」伊藤剛さんの牡蠣を、会員限定でプレゼント


伊藤剛(いとうたけし)さんはカモケンの自然再生活動にお子さんと一緒に参加している一方、加茂湖で牡蠣の養殖をしています。減少している牡蠣養殖の漁業者を増やしたいと、ご自身の牡蠣小屋「あきつ丸」に研修生を受け入れたり、加茂湖の牡蠣をもっと知ってもらうために、牡蠣尽くしの料理の提供や牡蠣の殻むき体験の受け入れもしています。これからは、牡蠣料理を食べる前に船で牡蠣筏まで行って、牡蠣が筏の下にぶら下がっている様子を見てもらう体験型観光も計画しているそうです。

エンジョイプラン:船小屋で漁師気分!牡蠣づくし料理食三昧
https://enjoysado.net/experience/index.php?pcnt=6

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