「人・トキの共生の島づくり協議会」総会の報告

11月29日(木)「人・トキの共生の島づくり協議会∗」の総会がトキ交流会館で開催されました。

今回は平成30年度第2回の総会で38名が出席。今後、協議会が検討すべき課題として、次の3点が挙げられました。これらの課題は、協議会内の専門部会やワーキンググループにおいて、具体的に議論が重ねられます。

人・トキの共生の島づくり協議会総会

1.トキの苗踏み被害

今後、深刻になることが予想されるトキの苗踏み被害について、実害と共に農家の心理的な面も考慮した対応の検討。

2.ドローン使用に関してのルール策定

トキに影響を与えないドローン使用に関したルールの検討。ルール案の提示もあり。

3.風力発電設置計画への対応

今年7月に持ち上がった風力発電計画は、地元住民の反対により撤退となったが、今後同様の計画が出てくる場合を想定し、トキや渡り鳥に対する影響を考慮した何らかの方策の検討。

また総会内において、
10月15日に開催された第14回「トキ野生復帰検討会・第12回トキ飼育繁殖小委員会」の報告も行われ、次のような意見がありました。

  • トキ野生復帰ロードマップ2020の目標である『2020年頃に佐渡島内に220羽のトキを定着させる』という目標は、2年 前倒しで達成していることをふまえ、次期ロードマップ策定において、今後の放鳥は量から質への転換が重要ではないか。
  • 島内および島外の分散放鳥についても、ロードマップ策定の中で検討すべきだろう。

∗「人・トキの共生の島づくり協議会」とは、
市民団体・事業者・大学・行政により組織されたトキ野生復帰についての情報共有・連絡調整・意見の集約と発信を行う協議会です。