放鳥トキの死亡(No.264)
平成30年11月17日(土)富山県黒部市内で、放鳥トキ1羽の死体が確認されました。この個体は、平成28年9月23日に新潟県佐渡市で放鳥(第15回)されたNo.264(2013年生まれ)で、10月22日以降、富山県黒部市で継続して生息が確認されていました。放鳥トキの死体が発見されたのは、今回で21例目です。
1.死亡した個体
No.264(2013年佐渡トキ保護センター生まれ、5歳メス、第15回放鳥)
2.死亡個体の確認場所・確認状況等
(1)確認場所 富山県黒部市内(神社境内の池の縁)
(2)確認状況
11月17日(土)午前10時30頃、地域住民が神社境内の池の縁でトキの死体を発見し、黒部市役所に通報を行った。通報を受け同市役所職員が現場に急行、午前11:00頃にトキの死亡個体であることを確認し、回収を行った。同個体を富山県東部家畜保健衛生所に移送し、鳥インフルエンザ簡易検査を行ったところ陰性であったことから、環境省佐渡自然保護官事務所へ死亡個体を発送した。11月19日(月)に環境省佐渡自然保護官事務所で死亡個体を受け取り、20日(火)に佐渡トキ保護センターの獣医師による死亡個体の解剖を行った。解剖の結果、肺に水がたまった状態が確認されたことから死因は溺死と判断されたが、溺死に至った原因は特定されず不明である。なお、同個体については、11月16日まで同所付近で生存が確認されていた。
3.No.264の主な飛来歴
平成30年3月20日 石川県珠洲市
4月26日 新潟県佐渡市
4月28日 石川県白山市
5月23日 長野県塩尻市
7月 9日 長野県安曇野市
8月28日 富山県富山市
10月22日 富山県黒部市