野生下トキの繁殖結果における巣立ち数

平成28年8月13日、環境省からの発表で、2016年における野生下のトキの繁殖結果について。本日、巣立ち前に行方不明になったものと推測されていたNo.A56の姿が確認されました。今期における野生下のトキの繁殖結果の巣立ち数については、39羽とお知らせしていたところでしたが、同個体を加え計40羽となりましたので、訂正します。

・No.A56の確認状況について
(1)親鳥の個体番号:足環なし(オス) 及び No.227(2012年生まれ メス)
(2)確認日:平成28年8月13日(土)
(3)場所:新潟県佐渡市
(4)経過:
No.A56は、足環なし(オス)及びNo.227(メス)のペアから誕生した個体で、5月31日にNo.A55とともに足環装着を実施していた。No.A55については、6月21日に営巣林内の枝に止まる様子が確認され、6月19日の時点で巣立ちしたものと判断していたが、No.A56については、林内において姿が確認されなかったことから、何らかの理由で行方不明になったものと判断していた。8月13日午前6時頃から7時頃にかけてモニタリングチーム(市民ボランティア)がモニタリング調査を行ったところ、No.A56がNo.A55 を含む他の幼鳥及び成鳥とともに、枝に止まっている様子を確認したことから、6月19日以前に同個体が巣立っていたことが判明した。

・2012年~2016年の繁殖結果・繁殖状況

営巣 ふ化 巣立ち
形成ペア数 ヒナをふ化させたペア数 ふ化したヒナの羽数 巣立ちさせたペア数 巣立ちした羽数
2012年 18
2013年 24 14
2014年 35 14 36 11 31
2015年 38 12 21 16
2016年 53※ 25 53 19 40

※今季形成ペア53組のうち
・巣立ちさせたペア19組
・営巣・抱卵・育雛を中止したペア34組