野生下トキのヒナ  足環装着

平成28年5月10日(火)環境省からの発表で、今期最初となる野生下のトキのヒナへの足環装着が行われました。

足環装着等を行ったペア
(1)個体番号:No.205(2012年生まれ、オス) 及び No.192(2012年生まれ、メス)
(2)実施日:平成28年5月10日(火)
(3)場所:新潟県佐渡市
(4)経過:
6:18 林内作業班5名が営巣木のある林内に入る。親鳥は巣から飛去。
6:31 捕獲作業員が営巣木にロープを用い登り始める。
7:01 巣に到着しヒナ1羽を確認。捕獲作業員がヒナ1羽を捕獲し、収容カゴに入れる。
7:05 収容カゴをロープで下ろし、地上で足環装着、身体測定(自然翼長・跗蹠長、嘴峰長)、羽毛採取(2枚、血液を用いた雌雄判別等に使用)、写真撮影を行う。同時に樹上で巣の計測等を実施。
7:23 収容カゴを樹上に引き上げ、ヒナ1羽を巣に戻す。
7:37 全ての作業を終了し、林内から撤収。
8:48 No.192(メス)が巣付近に戻る。
9:00 No.192(メス)によるヒナへの給餌を確認。

(5)捕獲したヒナの状況
No.A33
体重:1,009g
自然翼長:180mm
跗蹠長:59.1mm
推定日齢:18日齢程度
装着した足環:
・ナンバーリング:プラスチック製の番号足環(「A33」を刻印)、左関節下
・補助カラーリング:プラスチック製の黄色の足環を左関節上に1個、赤色の足環を右関節下に2個
・金属リング:環境省が定める全国共通の足環、右関節上
ヒナの健康状態:良好

(6)営巣環境等
営巣木:スギ
巣の高さ:20.2m
巣の大きさ:長径41cm、短径38cm、厚さ38cm、深さ4cm

野生トキの雛脚環装着
野生トキの雛脚環装着