野生下トキ 今期初の巣立ち確認
環境省からの発表で、新潟県佐渡市において、4月28日にヒナを確認していた野生下のトキのペアにおいて、今期最初の巣立ちを確認しました。
巣立ちを確認したペア
(1)個体番号:足環なし(オス) 及び No.201(2012年生まれ、メス)
(2)確認日:平成27年5月25日(月)
(3)場所:新潟県佐渡市
(4)経過:4月28日にヒナ1羽の姿を確認し、5月8日にヒナへの足環装着(No.A23)を実施していた。5月25日午前7時24分頃に、環境省職員が巣の観察したところ、ヒナが巣の近くの枝に両脚で留まる様子が確認されたことから、巣立ちをしたと判断した。5月23日に観察を行った際は、巣立ちは確認されていなかったことから、それ以降に巣立ちした可能性が高いと思われる。

【繁殖期のトキの観察について】
繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いいたします。