野生下ヒナへ足環装着

平成27年5月8日(金)、野生下のトキのヒナへの足環装着を行いました。(環境省発表)
ヒナの足環装着等を行ったペア
個体番号:足環なし(オス) 及び No.201(2012年生まれ、メス)
実施日:平成27年5月8日(金)
場所:新潟県佐渡市
捕獲したヒナの状況
個体番号:No.A23
体重:1,083g
自然翼長:170mm
跗蹠(ふしょ)長:65.2mm
推定日齢:18日齢程度
ヒナの健康状態:良好

トキの雛足環付け
ヒナの体重測定
トキの雛足環付け
足環(個体識別)を装着
トキの雛足環付け
ヒナの跗蹠(ふしょ)長を計測
トキの雛足環付け
巣に戻されたヒナ

<足環装着作業の詳細情報>
作業の経過:
6:23 林内作業班6名が営巣木のある林内に入る。
6:34 捕獲作業員が営巣木にロープを用い登り始める。親鳥は巣から飛去。
6:56 巣に到着しヒナ1羽を確認。捕獲作業員がヒナ1羽を捕獲し、収容カゴに入れる。
6:58 収容カゴをロープで下ろし、地上で足環装着、身体測定(自然翼長・跗蹠長、嘴峰長)、羽毛採取(2枚、血液を用いた雌雄判別等に使用)、写真撮影を行う。同時に樹上で巣の計測等を実施。
7:10 収容カゴを樹上に引き上げ、ヒナ1羽を巣に戻す。
7:25 全ての作業を終了し、林内から撤収。
8:28 親鳥1羽が巣付近に戻る。
装着した足環:
・ナンバーリング:プラスチック製の番号足環(「A23」を刻印)、左関節下
・補助カラーリング:プラスチック製の黄・白色の足環、右関節下に3個
・金属リング:環境省が定める全国共通の足環、左関節上
営巣環境等:
営巣木:スダジイ
巣の高さ:9.1m
巣の大きさ:長径70cm、短径60cm、厚さ17cm、深さ14cm
作業実施体制:
林内作業(6名)
作業統括(環境省職員)
ヒナ捕獲作業員(民間事業者職員)
足環装着・保定(佐渡トキ保護センター職員2名)
記録(新潟大学職員、環境省職員)
林外作業(4名)
モニタリング等(環境省職員2名、市民ボランティア2名)