放鳥トキ 3月の様子

■ 2015年3月中の放鳥トキの動き

■ 佐渡島内の動き
野生下のトキの繁殖行動が盛んになってきています。3月末時点で営巣が確認されたのは15ペア、そのうち抱卵が確認されたのは13ペアです。今年は何羽のヒナが誕生することになるのか、期待がふくらみます。
・3月15日にNo.86(6歳オス)とNo.134(4歳メス)のペアの営巣を確認しました。今期最初の営巣確認となります。このペアは昨年1羽を巣立たせることに成功しており、今年も昨年と同じ場所に巣造りをしています。
・3月22日には同ペアが抱卵していることを確認し、今期最初の抱卵確認となりました。その後、次々と営巣や抱卵しているペアが確認されています。
・3月22日に営巣・抱卵が確認されていたNo.105(5歳オス)とNo.157(5歳メス)について、3月27日に今期最初となる抱卵中止が確認されています。
・3月27日には野生下で生まれた足環のないトキ(オス)と2013年に野生下で生まれたNo.A03(2歳メス)が営巣していることが確認されました。野生下で誕生した個体同士による営巣確認は1979年以来、36年ぶりとなります。

■ 本州のトキの動き
・No.04(10歳・メス)は3月中、石川県輪島市や同県珠洲市内の水田で餌を探したり、木にとまって休んでいる様子などが観察されています。
・昨年7月以降に新潟県村上市で確認されていたNo.180(2歳・メス)ですが、今年3月26日に佐渡島内に戻ってきていることが確認されました。
・3月7日に新潟県上越市でトキ1羽が確認されています。確認場所が線路脇ということで、3月14日の「えちごトキめき鉄道」の開業が気になった?のかもしれません。3月16日には同県糸魚川市でもトキ1羽が撮影されています。環境省 佐渡自然保護官事務所発行 朱鷺かわら版Vol.31より

▼えちごトキめき鉄道ホームページ

■ 生息範囲ごとの個体内訳 (3月30日時点)

 羽数オスメス足環のない個体
(2012年、2014年生)
新穂・両津・金井地区71羽 41羽 30羽 17羽 
真野・畑野・佐和田地区28羽 11羽 17羽 
羽茂地区12羽 7羽 5羽 
本州1羽  1羽 
居場所不明8羽 5羽 3羽 
 64羽 56羽 17羽 
合計137羽 

※No.191が行方不明となりました。
・地区別の羽数に足環のない性別不明の個体は含まれていません。

真野地区にて木にとまり休息するNo.137
探餌するトキ
両津地区にてあぜで探餌するNo.135および184

【放鳥トキ目撃情報をお寄せ下さい。】
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・最新のトキ情報は、環境省 佐渡自然保護官事務所 「放鳥トキ情報」ページをご覧ください
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