放鳥トキ8月の様子

■佐渡島内の動き
・稲の丈がずいぶん伸び、水田へ入れる場所が少なくなったため、トキの多くは調整水田やビオトープ、水田横のあぜや草むらなどで餌をとっている様子が観察されています。

・8月3日 6月10日に確認されて以降、行方がわからなくなっていた第10 回放鳥個体のNo.185(1歳・メス)が新穂地区で確認されました。

・8月13日 今年生まれの幼鳥(足環なし)が左足をぶらさげたまま木にとまっているのが確認されました。この個体は水田などで片足だけで移動しながら餌をとる様子も確認されており、引き続き観察を続けています。

・8月19日  2ヶ月ほど行方が分からなかったA04(2013 年野生生まれ)が新穂地区で確認されました。

・8月20日 No.102(6 歳・オス)の死体が佐渡市内の水田横の水路で確認されました。死亡原因は不明ですが、その後の検査結果からドジョウの誤嚥(ごえん)による窒息死の可能性があります。この個体は、死体の発見当日の朝に木に止まっている姿が確認されていました。

・ヒナの巣立ち後佐和田地区で子育てを行っていた2家族が、相川地区で一緒に木に止まっているのが確認されました。

■本州のトキの動き
・毎年春になると、富山県黒部市と石川県珠洲市を行き来しているNo.4(9歳・メス)は5月下旬から現在まで石川県珠洲市で確認されています。

・7月12日に新潟県村上市で確認されたNo.280(1歳・メス)は現在も村上市内で確認されています。

■ 生息範囲ごとの個体内訳 (8月27日時点)

 羽数オスメス性別不明
2012年生2014年生
新穂・両津・金井地区76羽 47羽 29羽 7羽  14羽 
真野・畑野・佐和田地区18羽 7羽 11羽 
羽茂地区11羽 8羽 3羽 
本州2羽  2羽   
居場所不明3羽  3羽   
 62羽 48羽 7羽 14羽 
合計131羽 

No.165が行方不明(半年以上未確認)となりました。
地区別の羽数に足環のない性別不明の個体は含まれていません。

新穂地区にてあぜで休息する5羽
野生下トキ
木にとまり休息する4羽

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