保護・収容されていた野生下トキの幼鳥死亡
平成26年6月30日(月)本日、6月27日に保護・収容していた野生下のトキの幼鳥1羽の死亡が確認されました。
以下、環境省からの発表です。
1 死亡した個体
足環なし(2014年生まれ)
2 経過
当該個体は、6月27日に地域住民が道路際でうずくまっている状態でいるのを発見し、野生復帰ステーションに保護・収容していた個体である。
収容後の診察の結果、右脚頸骨の骨折及び右胸部に皮下出血を伴った外傷が認められたため、骨折部位の固定、抗生物質及び止血剤を投与(注射)し、野生復帰ステーションの収容ケージで経過観察を行っていた。28日及び29日は、床に伏せたままの状態で、人工給餌を行ったところ吐き戻す様子がみられた。29日午後5時頃に佐渡トキ保護センター職員が観察を行った際には生存が確認されたが、30日午前7時30分頃に観察を行ったところ、死亡しているのを確認した。
3 死亡原因
死亡個体の解剖を行ったところ、右脚頸骨の骨折の他に、胸部打撲による胸骨の骨折及び肺の出血が確認され、これらが原因となり衰弱死したものと考えられる。なお、骨折及び胸部打撲等に至った理由については不明である。