放鳥トキの営巣状況(5月24日発表)

 平成25年5月24日、環境省発表の営巣・抱卵・育雛状況です。本日現在、営巣が確認されているトキは10組、そのうち3組で育雛、6組で抱卵が確認されています。

1.営巣・抱卵を確認したペア
 1)No.11(2006年生まれ、オス)及びNo.03(2005年生まれ、メス)

 確認日平成25年5月23日(木)
 場 所新潟県佐渡市
 経 過

 このペアは、3月31日に営巣・抱卵を確認し、5月9日に抱卵中止を確認していたペアで、抱卵中止後も2羽で特定の林を中心に行動するのが確認されていた。
4月23日昼頃にモニタリングチーム(ボランティアの市民)が観察したところ、民家に近い林のスダジイの木の高さ十数mのところに巣を造り、1羽が座り込んでいるのが確認されたことから、再営巣・抱卵を開始したと判断した。
これまでの観察の経過から、22日夕刻に産卵した可能性が高いと判断した。

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。