【放鳥トキ4月まとめ】2年連続で野生下のヒナ誕生

■4月中に確認されたトキ(2013年4月末現在)
 佐渡・・・・・・・・・52羽(オス30、メス22)
2012年生まれ若鳥・・・ 8羽
 2013年生まれヒナ・・・11羽(収容4羽、死亡2羽)
 本州・・・・・・・・・ 1羽(メス1)
 計・・・・・・・・・・72羽

・行方不明(半年以上未確認)・・・7羽
・死亡(1年以上未確認含む)・・・38羽
・捕獲・・・4羽
 2009年第2回放鳥直後・・・1羽
 2010年第3回放鳥時ケガの為放鳥せず・・・1羽
 12/01/09 新穂地区で猛禽類に襲撃され保護・・・1羽
 12/01/14 新穂地区で猛禽類に襲撃され保護・・・1羽

※09/12/01の野生復帰専門家会合において、1年以上未確認の場合は「死亡」、半年以上1年未満未確認の場合は「行方不明」と定義されました。

放鳥トキの動き(2013年4月)
 4月13日、野外における今期初のふ化が確認されました。このペアは兄妹ペアのため、4月19日にヒナの捕獲作業を実施し、巣の中から4羽のヒナを収容しました。4羽とも佐渡トキ保護センターで元気に育っています。また、兄妹ペアが再営巣・産卵することを抑制するため、飼育下で得られた無精卵3個を巣に設置、作業終了直後には親鳥が抱卵しましたが、翌日までに巣を放棄したようです。

 4月17日、インターネットの動画配信サイト(USTREAM)で営巣状況をライブ配信していたペアでふ化が確認されました。20日には2 羽目のヒナもふ化しましたが、15日以降メスが巣に戻らず、オスだけでの抱雛・給餌が続けられていました。しかし、22日までにヒナ2羽とも死亡したことが確認されています。給餌不足及び体温低下が原因と考えられます。その後メスは別のオスと営巣・抱卵していることが確認されました。

・4月末現在、営巣が確認されているペアは10ペア、そのうち3組で育雛、7組で抱卵が確認されています。(4月30日現在)

■4月中にトキが確認された地域(目視、GPS情報含む)
佐渡島内/両津、新穂、金井、羽茂、真野、佐和田、相川
富山県/黒部市、射水市
石川県/珠洲市

羽茂地区にて水田で探餌するNo.86
両津地区にて水田で探餌する若鳥
水田で探餌するNo.93

【放鳥トキ目撃情報をお寄せ下さい。】
連絡先:佐渡市トキ交流会館
電話:0120-980-551(時間8:30~17:00)※トキ目撃情報専用フリーダイヤルです
FAX:0259-24-6041(24時間受付)

・環境省『放鳥トキ情報』はこちらからご覧いただけます。
http://ibis-info.blog.ocn.ne.jp