放鳥トキ3組目ペア 営巣確認
平成25年3月15日、環境省からの発表で、放鳥トキの新たな営巣が確認されました。営巣が確認されているトキは3組、そのうち1組で抱卵が確認されています。
以下、環境省からの発表です。
営巣を開始したペアについて
(1)個 体 : 2009年生まれ、オス 及び 2009年生まれ、メス
(2)確認日 : 平成25年3月15日(金)
(3)場 所 : 新潟県佐渡市
(4)経 過 :オスは2011年9月の第5回放鳥、メスは2012年9月の第7回放鳥の個体で、いずれにとっても初のペア形成となる。
3月1日には、平野部の杉林で擬交尾、枝運びとともに、特定の場所で巣を作ろうとしている状況が確認されていたが、林外から巣の状況は観察できなかった。
このため、3月15日(金)2羽が林の外に出ている午前7時頃に、状況確認のためにモニタリングチームが林内に入ったところ、杉の木の高さ十数mのところに巣があるのを確認した。また、巣のある林の近くでは、オスが枯れ草を集める様子も確認された。
【繁殖期のトキの観察について】
繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。