放鳥トキの死亡確認

 平成25年3月7日、環境省からの発表で、3月3日(日)に新潟県佐渡市の山麓部の森林内で、放鳥トキ1羽の死体が確認されました。足環等は発見されなかったため個体は不明ですが、羽根数十枚と上腕骨1本が回収されたことから放鳥トキの死体であると判断しました。放鳥トキの死体が発見されたのは、これまでで6例目です。死亡原因及び死亡時期は不明です。以下、環境省からの発表です。

1.死亡した個体
  不明(個体番号・放鳥回等も不明)

2.死亡個体の確認場所・確認状況
(1)確認場所
  新潟県佐渡市新穂地区

(2)確認状況
  3月3日(日)14時00分頃、地域住民が同地区の森林内の壊れたお堂の近くでトキのものと思われる羽根が散乱しているのを発見し、3月6日(水)夕刻に別の地域住民に情報提供があった。翌7日(木)朝、その地域住民からトキ保護センター職員に情報があり、同日午後13時30分過ぎから環境省職員、トキ保護センター獣医師等が現地調査を行い、森林内の壊れたお堂の床下に散在していたトキの羽根数十枚と上腕骨1本を確認し、回収した。羽根の一部は繁殖羽で、放鳥前に識別用に塗られる塗料(アニマルカラー)は付いていなかった。足環等は発見されなかったため個体は不明だが、羽根数十枚と上腕骨が回収されたことから放鳥トキの死体であると判断した。回収された部位が限られているため、直接の死亡原因及び死亡時期の特定は困難である。

壊れたお堂の床下から発見された羽根
散乱した羽根