佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの野生復帰訓練中の トキ1羽が収容されました。
平成24年8月23日(木)環境省からの発表で、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、6月20日から訓練を行っていたトキ1羽が、8月22日(水)に、ケージ内でネットに衝突して落下したため、収容ケージに収容し、経過を観察することになりました。
1.概要
9月下旬の放鳥に向けて、2012年6月から順化訓練を行っていた佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、訓練中のトキ1羽を保護し、収容ケージに収容した。現在順化ケージに残るトキは17羽となった。
2.収容した個体
2011年生まれ(1歳) メス (放鳥番号:No.127)
3.経過
当該個体は、本年6月20日から、9月下旬の第7回放鳥に向けて佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージ内で、順化訓練を実施していた個体である。
6月20日に開始した第7回放鳥の訓練は、訓練初日に2羽がケージ内でネットに衝突して収容されたほかは順調に推移し、8月8日からは、放鳥前に自動車に馴らすための訓練として、順化ケージの近くに軽トラックを接近させる作業を開始していた。
8月22日(水)16時03分に、午後の給餌に併せて実施した軽トラックの接近訓練の際、飛翔した個体のうち、No.300/N/11(放鳥番号No.127)が順化ケージ下流側のネットに衝突して地上に落下したため、直ちに収容した。
収容後、伏臥した状態であったため、22日中は箱の中に収容して安静を図り、翌23日にショック予防薬を投与(注射)し、野生復帰ステーションの収容ケージに収容した。
落下に伴う外傷等は確認されておらず、23日朝から起立しており、歩行も可能だが、時折少しふらつく様子も見られることから、収容ケージにおいて経過観察を行い、順化ケージでの訓練の再開が可能かについて判断を行う。
なお、6月20日に収容した2羽については、状態は回復したものの第7回放鳥の実施については見送ることとしている。