佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで訓練を開始したトキ2羽の収容について

平成24年6月20日(水)環境省からの発表で、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、本日訓練を開始した個体2羽がケージ内でネットに衝突して落下したため、収容されました。 現在順化ケージで訓練を行っている個体は18羽となりました。

(1)1羽目の収容について
収容した個体:(放鳥番号No.126)2010年生まれ、メス

収容経過:11時07分に順化ケージ下流側(放鳥口側)の地上に伏臥していたため、収容した。監視カメラの録画画像によって、収容した1羽は10時54分に飛翔して順化ケージ下流側のネットに衝突し、地上に落下したことが確認されました。外傷は確認されていないものの立ち上がれない状態のため、野生復帰ステーションにおいて、箱に収容し、ショック防止剤として副腎皮質ホルモン剤を投与(注射)した。当面訓練の再開を見合わせ、経過観察をしていくこととしている。

(2)2羽目の収容について
収容した個体:(放鳥番号No.133)2011年生まれ、メス

収容経過:何かに驚いて多くの個体がケージ内で飛翔した際、14時35分に順化ケージ下流側(放鳥口側)のネットに衝突し、地上に落下した。仰向けの状態になったまま、起き上がることができなかったため、14時37分に収容した。外傷は確認されていないものの立ち上がれない状態のため、野生復帰ステーションにおいて、箱に収容し、ショック防止剤として副腎皮質ホルモン剤を投与(注射)した。当面訓練の再開を見合わせ、経過観察をしていくこととしている。

2.今後の対応
 今回の個体については、経過観察後、佐渡トキ保護センターの飼育ケージ又は野生復帰ステーションの収容ケージにいったん移動し、個体の回復状況を見ながら再発の可能性等も検討して、再度順化ケージでの訓練を再開するか判断することとしている。