新たな、放鳥トキのヒナの巣立ちが確認されました。
平成24年6月8日(金)環境省からの発表で、放鳥トキのヒナの巣立ちが新たに確認されました。
以下、環境省からの発表です。
新潟県佐渡市で5月5日(土)に孵化が確認されていた放鳥トキの巣において、6月7日(木)早朝にヒナ1羽が巣の外に出ていることが確認されましたが、6月8日(金)に別の1羽のヒナが巣の近くの枝に移動し、巣立ちを迎えたことが確認できましたのでお知らせします。

1.確認状況
親の個体番号:(2007年生まれ、オス)及び(2009年生まれ、メス)
このペアは、5月5日(土)にヒナが確認され、6月7日(木)には、3羽のヒナのうち1羽が水田に降り立っていることが確認されていた。
6月8日(金)に、巣のある林の近隣の住民から、午前5時55分時点で1羽のヒナが巣の横の枝に移動しているという連絡があり、モニタリングチーム(環境省職員)が録画していたビデオを再生して確認したところ、午前5時46分にヒナ1羽が巣から約50cm離れた枝まで巣から歩いて移動する様子が確認された。この巣にいた3羽のヒナのうち、2羽目が巣立ちを迎えたこととなる。
残る1羽のヒナは、午前8時30分現在、巣にとどまっていることが確認されている。また、6月7日(木)に巣立ちが観察された1羽は、8日(金)8時30分現在確認されていない。
[トキの巣立ちについて]
環境省では、トキの巣立ちについて、飼育下で適用している定義と同じく「両脚を巣の外に完全に出すこと」としている。一度巣の外に出ても再び巣に戻ることもあるが、数日中にはほとんど巣を離れ、他の枝に飛び移ったり、地上に降りたりという行動が見られることが多い。