野生下のトキの2羽目のヒナの巣立ちが確認されました。

平成24年5月27日(日)環境省からの発表で、新潟県佐渡市で5月25日(金)にヒナ1羽の巣立ちが確認された放鳥トキの巣において、2羽目のヒナが巣立ちを迎えたことが確認されました。

1.確認の経過:
 5月25日(金)に38年ぶりヒナの巣立ちが確認されていたトキの巣において、5月26日(土)16時26分までに2羽目のヒナが巣の横の枝に飛んで移動し、巣立ちを迎えたことをビデオカメラによる録画映像によって環境省職員が確認した(確認した時間は20時15分頃)。
具体的には、16時20分に巣の横の枝に飛びうつった1羽が、16時25分に飛びながら巣に戻った1分後の16時26分に、これとは別の1羽が巣から同じ枝に飛び移るのが確認されたことから、少なくとも2羽がすでに巣立ちを迎えたと判断した。この1羽は16時29分に巣に戻り、日暮れ頃には、3羽全て巣に戻っていたと思われる。
*環境省では、トキの巣立ちについて、飼育下で適用している定義と同じく「両脚を巣の外に完全に出すこと」としている。一度巣の外に出ても再び巣に戻ることもあるが、数日中にはほとんど巣を離れ、他の枝に飛び移ったり、地上に降りたりという行動が見られることが多い。

2.2羽目の巣立ちが確認されたペア:
(2009年生まれ、オス)及び(2010年生まれ、メス)

(巣立ち後枝から巣に戻ったヒナ)