かさい農園さん フルーツ・ソース

以前にもさくらんぼの記事でご紹介いたしましたが、佐渡島は立地、気候条件に恵まれていて、「日本の縮図」とも言われています。 北限、南限の作物が一緒に取れる場所に位置し、佐渡での果樹栽培は、柿(おけさ柿)、いちご、洋なし(ル・レクチェ)、いちじく、リンゴ、 など多くの果物が栽培されています。今回、リニューアルアンケートプレゼント賞品の「手作りフルーツ・ソース」を作られている、 羽茂地区のかさい農園さんへ取材へ行ってきました。

かさい農園さんがある場所は、佐渡島の南、「羽茂地区」の亀脇という集落です。海の見える高台(坂を下れば、 海水浴場で有名な素浜海岸です。)にかさい農園さんの温室ビニールハウスがあります。

かさい農園・笠井一正さん(65)は、以前、葉たばこ栽培をする農家だったのですが、「これからは人にやさしいモノを栽培しよう」と、 10年前からいちご栽培を始められたとのことでした。使用する肥料等もできるだけ少なくし、苗床も日々研究改良を行い、 おが屑などのペレット等を配合した環境を配慮し、早い時期から「エコファーマー認定」を受け、環境にやさしい栽培を行っているとのことです。

温室の中を見学させていただきました。現在は、新潟ブランドの「越後姫」や新潟の新品種「ニイガタS3号 (まだ名前が決まってないそうです。)」など数種類のいちごを栽培しています。
フルーツ・ソースやジャムに使用しているいちごは「越後姫」を使用しているのですが、取材日は集穫をした後でしたので、 まだ熟していないなかったので、新品種のいちごを見学させていただきました。

この品種は、越後姫が1月頃から収穫が始まるのに対し、少し早い12月に収穫でき、ケーキ等に使うのに最適な品種とのことです。 新品種は現在、佐渡島内では、かさい農園さんのみで栽培しており、今年は島内いちご栽培農家で栽培を拡大するそうです。

今回、アンケートプレゼントのフルーツ・ソースは、いちご栽培をしている笠井さんが、 いちごを使ってなにか2次製品を作ることができないかと考え、笠井さんと奥さんとで無添加で、素材にこだわった、フルーツ・ソース、 ジャム作りを始めたそうです。

始めは、いちごのフルーツ・ソース、ジャムを作っていたのですが、親戚の農家で「ル・レクチェ」を栽培しているので 「これもジャムにしてはどうだろうか?」また、近所や他の地区の栽培農家さんからも、「いちじく」や「りんご」をジャムやフルーツ・ ソースにしたらどうだろうか?という話があり、いちご、ル・レクチェ、いちじく、メロン、りんご、と種類が増えてたそうです。

実際に、フルーツ・ソースを作っているところは、残念ながら見られなかったのですが、作り方をお伺いしたところ、 素材によって煮詰める時間を調整し、余計なものは加えず、素材本来の味や食感を残すということにこだわって作っているとのことでした。

フルーツ・ソースの食べ方は、アイスやヨーグルトにかけたり、サラダにかけてもおいしいとのこと、 お酒を呑まれる方なら焼酎にかけて呑むのもオススメとのこと。
実際に、「いちご」と「ル・レクチェ」のフルーツ・ソースをアイスにかけて食べてみたのですが、これが本当においしい!! 甘さはほんのり甘く、素材により煮詰め方を変えているので、果実がちゃんと残っていて食感も最高でした。

かさい農園さんでは、フルーツ・ソースのほか、各種ジャムも販売しています。

笠井さんに、トキについてお伺いしてみました。 

トキはこのビニールハウスの上空もよく飛んでいたり、 近くの田んぼでドジョウなど食べているところをよく見かけましたのでトキは身近な存在です。
この場所(ビニールハウスのある場所)は、日本海が見える丘にあって、海に沈む夕陽でハウスやいちごが真っ赤にそまる頃、 トキが飛んできてキレイなトキ色の羽根を見るとキレイだなぁと思います。
この冬は例年まれにみる大雪だったのでトキも見かけませんでしたが、しょっちゅう見られるようになってほしいですね。 この周辺の田んぼや池にはドジョウや昆虫など沢山いますので、トキには住みやすい環境なのかな? 自分達も自然の一部なのでトキが住みやすい環境の中でうまい付き合い方をしてモノ作りをしていきたいです。

かさい農園さんのフルーツ・ソース、ジャムはこちらでも購入することができます。

■かさい農園
〒952-0422新潟県佐渡市羽茂亀脇99
電話(FAX兼用):0259-88-3061

■佐渡特選市場・丸の内佐渡特選館
http://www.sadotokusen.com/index.html (外部リンクします)

佐渡特選市場・丸の内佐渡特選館(トキファンクラブ内 紹介ページ)
http://toki-sado.jp/fanclub/0400/post_314.html