TOP >> レポート >> 9月25日 トキが放鳥されました 

9月25日9時20分、トキ放鳥記念式典が、秋篠宮殿下、妃殿下のご臨席のもと、トキ野生復帰ステーションで開催されました。
この日を迎えるまでの半世紀、トキ保護に尽力されてきた佐藤春雄先生、日本と中国の架け橋となった石川県の村本義雄さん、 保護増殖活動に寄与した(財)東京動物園協会、 佐渡島で共生と循環の地域社会づくりを進めてきたトキの野生復帰連絡協議会に感謝状が贈られました。

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記念式典では、地元小学校によるトキの歌の合唱も行われ、次の世代とともに式典が執り行われました。式典の後は、 いよいよトキの試験放鳥です。

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10時36分 秋篠宮殿下、妃殿下の手で2羽のトキが佐渡島の空へ放たれました。
2羽のトキは、力強く、空へ舞い上がり、上空を大きく数度旋回して、それぞれ別の方向へと飛翔していきました。続いて放たれた8羽のトキも、 いっせいに空へ舞い上がり、大きく左回りに旋回すると、それぞれ別の方向へ飛翔しました。

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両殿下により放たれたトキ 逞しく、優雅に、美しい羽を羽ばたかせていました。

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数羽づつ飛んでいくだろうと思っていましたが、それぞれ、別の方向へ飛翔しました。
この時期はまだ群れをつくらないのがトキの習性ですが、順化ゲージの中ではいっしょだったのに、空に放つと、野生にかえるようです。また、 放鳥しても近くの水田におりるのではないかと思っていたのですが、それぞれ見えなくなるまで飛び立っていったところを見ると、 これも予想外でした。どうか無事に、エサを取り、野生で冬を越えられるようにと願うばかりです。

会場に詰めかけた人々は、トキの美しさに、静かなどよめきを上げていました。全羽が無事飛翔し、姿が見えなくなってから、 それぞれの記念撮影が始まりました。

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2008年9月25日 佐渡島に27年ぶりにトキが飛翔。
2000年7月 「トキ野生復帰ビジョン」を作成するために、はじめて佐渡を訪れ、5羽のトキと、佐藤春雄先生、 高野毅さんとお会いしてから8年余がたち、この日が来ました。
そして、これまで、ビジョン作成、関係者間の協働づくり、こども達の生き物調査、地権者等との協働によるエサ場整備、環境保全型農業の普及、 冬水田、地域計画の作成という段階から、今、新たな、段階に入りました。感無量です。

しかし、これでトキの野生復帰の取り組みが終わったわけではなく、これからがスタートかもしれません。
2015年。60羽のトキが安定して生息できている佐渡島。そして、共生と循環の地域社会の姿。
これが、トキの野生復帰ビジョンの目標であり、トキの野生復帰連絡協議会の目標です。

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トキをはじめとする野生生物にとってのエサは十分にあるのか? トキと共に暮らすライフスタイルは、どう転換するのか?  トキが飛来してはじめて実感が生まれる地域社会とトキとの関わり方。多くの集落ではこれから向き合うことになる“楽しい課題”です。
どの地域が、トキとの共生が可能なのか? トキと共生するための地域社会づくりは、今後どのように行われるのか?

トキ交流会館には、各地区のエサ場づくり等の取り組みをマップピンで掲示した地区別の航空写真と、 地区別のエサ場整備情報を掲載した情報等を展示をしています。

また、トキの飛来情報を整理するためのモニタリングマップを数種類用意しています。これらの資料がご入り用の方は、 トキ交流会館に備置していますのでトキ交流会館で入手してください。

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9月25日の試験放鳥後から、トキの追跡調査が始まりました。
専門家によるモニタリングとトキモニターによるモニタリングで、初日は、30人で追跡調査が開始されました。しかしあいにくの雨。トキは、 ぬれないように木陰に隠れ水田には出てきません。翌日も数羽の確認はできましたが、天気は雨。追跡調査は大変です。

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放鳥から3日目。ぽつぽつトキの飛翔が確認されはじめました。目撃情報も寄せられはじめています。
しかし、林の中にあるトキ野生復帰ステーションで訓練を受けたトキは、訓練どおり人目のつきにくい林の中に留まって、人目があるときは、 なかなか姿を現してくれません。しばらくそっと、追わずに見守りましょう。

以下は、トキの野生復帰連絡協議会にて起案し、佐渡市、人・トキの共生の島づくり協議会、 トキの野生復帰連絡協議会共同で定めたトキとの共生のルールです。佐渡にお越しの際は、このルールの遵守をお願いいたします。

■トキとの共生ルール

1、優しく静かに見守りましょう
トキを驚かせないように、優しく静かに見守りましょう。
トキを見るときは、双眼鏡などで遠くから静かに観察しましょう。

2、トキに餌づけをしないようにしましょう
トキは野生生物です。放鳥されたトキは自分で餌をとるように一定の訓練がおこなわれています。エサを与えるのではなく、 エサが豊富な自然を再生していきましょう。

3、トキを観察するときは地域に迷惑をかけないようにしましょう
トキは集落周辺の水田、草地、沢などで餌をとり、木の上に巣をつくります。観察するときは、無断で私有地や農地に立ち入らないでください。 また、農道や林道に駐車して通行の妨げにならないようにしましょう。

 

・ご注意ください!「種の保存法」
トキは種の保存法で、個体の捕獲や譲渡等が規制されています。
例えば、拾ったトキの羽根を他人に譲り渡す等の行為は法律違反となりますので、ご注意ください。

・トキを見かけたらご連絡を
トキを見かけたら、いつ、どこで、何羽程度が、何をしていたかをトキ交流会館までお知らせください。
また、動けなくなっているトキを発見したさいは、専門家が現場に急行しますので、決して触らずに、そのままにしておいた上で、 トキ交流会館までお知らせください。
(受付時間外は佐渡自然保護官事務所までお知らせください)。

佐渡市トキ交流会館
電話:0259-24-6040 (時間8:30~17:00)
FAX:0259-24-6041 (24時間受付)

受付時間外で動けないトキを見つけたとき
環境省佐渡自然保護官事務所
電話:090-2324-419

[ 2008年09月27日 | レポート ]