第3回 金羊社オリジナルビオトープツアー
2008年7月19日(土)〜7月20日(日)催行
■ 7月19日(土)
東京駅(7:48)→新潟駅(9:54)→新潟港(11:00)→両津港(12:00)
→ビオトープ作り(旧新穂村・上瓜生屋地区=14:00〜16:00)
→ホテル大佐渡(18:00)
■ 7月20日(日)
尖閣湾(9:00)→トキの森公園(11:40)→野生復帰ステーション(12:00)
→両津港(14:30)→新潟港(15:30)→新潟駅(16:43)→東京駅(19:00)
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2008年度最初のビオトープツアーは、昨年と同じ行程で実施された。
ただし、今回は、「親子で参加」がテーマとあって、12人の子どもも参加。
ヤゴやタガメなどの昆虫をビンに集めるなど、中休みに用意されたスイカを食べる時間も惜しむほど、ビオトープでの泥んこ遊びに熱中していた。
一方、大人は、昨年整備したビオトープの再整備で、生い茂った雑草とひたすら格闘。作業のしんどさでは、昨年のビオトープ作りよりも地道な草取りはハードワークだったが、大人が草刈りした後を、子どもたちが縦列になって、泥を足で踏みながら練り上げていく。大人と子どもの「分業作業」ばっちりで、一面が雑草に覆われていたビオトープも息を吹き返した。
2年目を迎えたビオトープツアーは、昨年とは一味違った笑顔があった。
昨年は、「社会的な意義と企業のCSR」をテーマに、社内で有志を募ってビオトープツアーを組んだ。今回は、そうしたやや堅苦しかったテーマに、「いかに自分たちも楽しむか」ということもテーマも加えた。
「今年は、是非家族で行ってもらって、ビオトープ作りの輪を広げてもらいたい。家で会社の話をしても、なかなか家族には理解してもらえないでしょうが、こうしたビオトープづくりの話題であれば、仕事の話題も、同じ会社の話題。家族の職場に対する関心も違ってくると思う。楽しかった体験を家族で共有してもらいたいです」
浅野社長は、昨年のビオトープツアーに参加した社員同士は、共通体験をしたことで、職場に帰ってからのコミュニケーションもより円滑になっていることを肌で感じたという。今年は、社員同士が家族ぐるみでツアーに参加することによって、そうした効果をより広げようとした。

はたして、ビオトープ作りが始まるまでは親に寄り添うようにしていた初対面同士の子どもたちも、いざ、ビオトープに着くと、その垣根はあっというまに払われた。次々にビオトープの中に入っていく。おっかなびっくりの子どもも、ビオトープで遊ぶ「仲間」に後押しされるように、ビオトープに足を入れる。そうした風景をみながら、社員同士にも笑顔が広がっていった。
そこには職場では見せたことのない、親としての顔があった。
もちろん、ビオトープづくりも「親子の共同作業」だ。昨年整備したビオトープは、1年たって雑草だらけ。ビオトープで泥んこ遊びを楽しんだ子どもたちも、15時の中休みを挟んで、ビオトープ整備に加わった。草を根っこから引き抜いた抜いた後の掘り返された土を、足で踏んでならしていく。両手で相手の肩をつかんで縦列になり、掛け声を合わせての作業だ。草ぼうぼうだったビオトープがならされ、一面に水面が広がるようになっていく。子どもたちの掛け声を聞きながらの草刈りは、ともすると一息つきたくなる気持ちを励ましてくれる。
そして、16時に無事作業は終了した。看板の前での恒例の記念撮影では、大人も子どもも泥だらけ顔に笑顔が弾けた。

次回のビオトープツアーは10月。
9月25日にトキの試験放鳥が計画されているため、トキのいないビオトープ作りはこれが最後になる。
「子どもがいると、注意しなければいけないことも増えるけど、やりがいもでてくるし、都会ではできない親子の体験をできた。参加した家族は、昨年とは違った楽しさがあったと思います。今度は、トキが佐渡の空に放されたあとでしょう。もしかしたら、このビオトープでエサを食べてくれているかもしれないし、ビオトープ作りをしながら、空を舞っているトキを見ることができるかもしれませんからね」
今回、子どももつれて参加したこのプロジェクトの責任者の神蔵さんは、子どもの頭にポンと手をやりながら、責任者としての顔と父親としての顔を交錯させた。
トキの試験放鳥後の10月のツアーは、どんな笑顔で彩られるのだろうか。今度は笑顔の中心に本物のトキの姿があるかもしれない。