TOP >> レポート >> 餌生物の高度化調査 協議会10団体との連携調査結果 ▼戻る▲進む

小佐渡東部地区の現状
佐渡島に於ける水田、水路、湿地、溜池等における生物の生息状況は、局所的に過密といえる程、個体数が多い場所がある。
その一方で、きわめて多様性が低く、個体数も少ない場所も少なくない。
小佐渡東部におけるトキの餌生物となりうる生物の特徴は、多様性が低く、個体数が少ないことが特徴だった。

餌場整備活動からわかったこと
小佐渡東部一帯において、平成13年より、トキビオトープを整備する中で、多様性の高い場所と低い場所、個体数の多い場所と少ない場所、 生息地を維持管理しやすい場所と、維持管理が困難な場所の特徴が明確に現れてきた。

生き物調査による検証
餌場整備活動での印象を、生物調査により検証するために久知河内地区をはじめとする10拠点での生物調査を下記の通り実施した。

久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(1)  
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(2)
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(3)
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(4)  江の造成作業
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(5)  アカガエル卵塊調査
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(5)  餌生物の高度化実験
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(6)  C地点の整備作業
久知河内地区 集落丸ごとビオトープ計画(7)  ビオトープの管理

このような試行の結果以下の調査結果を得ることができた。

トキの餌生物の多様性、個体数が多い場所
○湧水が通年湧き出しており、かつ、落ち葉の堆積した水辺
  (△課題のある例: 湧水が入るが落ち葉の堆積がない水辺)
○河川水、天水等が通年あり、落ち葉の堆積した水辺
  (△課題のある例: 通年水があっても落ち葉等の有機物が少ない水辺)
○水田等においては、秋施肥で牛糞、鶏糞を施肥し冬水田にした田と周辺水路
  (×課題のある例: 同条件だが春施肥、又は、配合型の有機資材の施肥)
○ビオトープにおいては、ごく少量の牛糞鶏糞の秋施肥
  (×課題のある例: 米ぬか等の大量施肥による無酸素状態や腐敗状態の創出)
○餌生物が天敵から隠れたり、乾燥を免れる場所が水辺の中にある場所
  (落ち葉、粗朶、江、水際の草、水際の樹木、洗い場、杭などが有効)

トキビオトープとしての良好な場所の条件
○かつてトキが飛来していた場所で当時の再現が容易な場所
○湧水が通年安定して出ている場所
○河川水、天水等を通年湛水できる場所
○落ち葉等の落下する山際、河畔林に隣接する水辺

上記条件を満たさない場合の対応策
△落ち葉等を投入するこで、山際や河畔林と隣接していない水辺を改善
△水量が少ない場所、耕作水田での水が優先される場所では、水辺面積を小さくして対応

これらの結果をさらに、検証するために以下の方策をH20年秋、課題のあるトキビオトープにおいて試行する予定である。

トキ高度化3

 

[ 2008年08月19日 | レポート ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]