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トキへの関心の高さに感激しました
'06トキ交流フェスタは大盛況!


 2006年10月8日(日)、'06トキ交流フェスタを開催しました。
 昨年からはじまった「トキ交流フェスタ」ですが、今年は、毎年この時期に行われる一大イベントの「朱鷺夕映え市」と同じ日、同じ場所です。
 できるだけ多くの市民の方に関心を持っていただきたいという思いからです。
 この思いに、「朱鷺夕映え市/鬼太鼓inにいぼ」主催者の新穂商工会を中心とする皆さんが協力して、同じ日の「トキ交流フェスタ」 開催が実現しました。

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 前日からの暴風雨は、この日も続き、晴れたり降ったり、あいにくの悪天候でしたが、例年1万人は集まるという「朱鷺夕映え市」だけあって、 たくさんの方々が来場されました。
「朱鷺夕映え市のお客さんは、トキに関心がないんじゃないの?」「室内で展示や発表会をしても人が集まらないんじゃないの?」 という心配はありましたが、いざふたを開けてみると、雨の中、「トキ」目当てのお客さんがたくさんいて、感動しました。

「トキ交流フェスタ」の1日をドキュメント風にレポートします。

 朝8時、雨の中、「トキ交流フェスタ」の会場となる、「ときのむら元気館」と、「朱鷺夕映え市」の2会場で準備をはじめました。 「元気館」と「夕映え市」の場所は、どちらも佐渡市新穂支所のすぐそば、隣り合っています。「朱鷺夕映え市」は、 鬼太鼓をはじめとするイベントと食べものや商品の展示販売のブースが集まる野外イベントで、「トキ交流フェスタ」は、ブースを借りて、 トキの野生復帰の展示やトキのえさ生物の展示、資料の販売などを行いました。
「元気館」会場では、夕映え市に来るお客さんの休憩所もかねて、トキの野生復帰に関係する資料やトキの卵やレプリカの展示、 トキに関する鼎談(ていだん)や発表会、トキの気持ちになるためのドジョウすくいや、ドジョウレース、トキのクイズのほか、 切り絵や木工工作などのワークショップを開催しました。
 もうひとつ、会場で整理券を配り、4回に分けて、現在建設中のトキ野生復帰順化施設の見学会も開催。 会場からバスで現地まで佐渡トキ保護センターの職員が案内しました。

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■開催前からお客さんが来た!  施設見学会
 さて、雨の中、トキ交流フェスタの主催をする新潟県、佐渡市の職員と、 トキの野生復帰連絡協議会に参加する団体のメンバーが準備をはじめてまもなく、元気館や夕映え市のブースに傘を差してきて、問いかける人が… 。
「トキの施設を見に行ける券はどこで配るのですか?」
「一度は見ておきたいから、雨の中来ました」
 という人が、次々と来ます。
 トキ野生復帰順化施設見学会への参加希望の方です。
 順化施設は、トキを入れて野生での暮らしをトキが学ぶための施設です。完成すると、関係者以外が中に入ることはできなくなります。 今はまだ建設中ですが、大きな施設はほぼできあがったところで、どんな施設かをみるにはちょうどいい時期です。工事中のため、 なかなか気楽に見学できない施設の中に入れるとあって、人気のイベントになりました。
 安全の都合から、1回25人、計4回100人の限定ということもあって、雨で足下が悪くても、参加したいという方がいたのです。

■トキを見つめ続けてきた3人

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 元気館でのメインステージは、トキに関わりの深い佐藤春雄さん(佐渡とき保護会)、近辻宏帰さん(元佐渡トキ保護センター長)、 高野毅さん(トキの野生復帰連絡協議会座長)の3人がトキについて語ります。司会は、NPOトキどき応援団の仲川純子さん。
 まだ、トキの生態について何も分かっていない50年前、当時30才だった佐藤春雄さんがトキに出会い、 毎朝山に登って糞を調べた話がありました。
 長年トキをすぐそばで見守った近辻宏帰さんは、トキが飼育員を見分ける繊細な鳥だというお話しがあり、トキを放鳥する時には、 「無関心な関心」を装ってください、とトキの気持ちを伝えました。
 高野毅さんの父、故高野高治さんは、近辻さんが就任した旧トキ保護センターに毎日のようにドジョウを届けた人です。 山の中の生椿集落に最後まで残り、トキのエサ場を守っていた高野高治さんと息子の毅さんが、 トキが田んぼでエサを取っていたら驚かさないように、車を降りて、回り道して山に入ったこと、 野生復帰にはみんなの力が必要なことを話しました。
 この3人がそろって人前で話しをする機会はなかなかないため、多くの関係者やトキに関心のある方々がじっくりと話を聞いていました。

■農家、子どもたち、そしてえさ場づくり

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 今、佐渡島内では実に多くの人や集落やグループがトキの野生復帰に向けた活動を行っています。そのなかから、3つの発表がありました。
「トキの田んぼを守る会」の斎藤真一郎さんからは、無農薬、減農薬、冬水田んぼなどのの話、都市の消費者やお店とつながりの話がありました。 今年中には、会の全員がエコファーマーへの認定をめざしてがんばっているそうです。
 行谷小学校は、かつてトキを飼育したことのある小学校です。6年生の皆さんから、トキと共に暮らせる佐渡をめざすには、 どうしたらよいかについての調査報告がありました。
 トキ交流会館の金子恵久さんはトキのえさとして大切なドジョウの話です。
 エサ場作りやドジョウ飼育の経験から、ドジョウのオスとメスの見分け方や、佐渡には、メスのドジョウが多く、オスのドジョウは、 数十匹に1匹しかいないという話がありました。

■トキに官も民も関係ない… 展示です

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 元気館の会場では、トキの野生復帰連絡協議会、NPOトキどき応援団、NPO・MOA自然農法文化事業団、NPOしまみらい振興機構、 明日の・のうら21推進委員会、久知河内ホタルの会などの活動団体や農業団体、地区団体、佐渡市、新潟県、佐渡トキ保護センターなどの、 トキ関係、農業関係、河川関係などが行っているトキの野生復帰や、 トキと佐渡の人や自然が共生できる環境づくりの活動などについての展示がありました。さらには、 小学生の切り絵によるメッセージなども展示され、トキの野生復帰に、子どもから大人まで、 官も民も関係なく協力して取り組んでいる現状が見えてきました。

■子どもたち、 おおはしゃぎ

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 元気館の入口では、新潟国体のマスコット、とっきーときっぴー(トッキッキ)がいち早く登場し、子どもたちは一緒に写真を撮ったり、 握手をしたりと大人気。
 トキの野生復帰を願う風船が配られました。
 そして、トキの気持ちを知ろう!と、トキのエサのドジョウをトキがどうやって食べるのか体験する「ドジョウすくい」を開催。 ふつうの金魚すくいと違って、トキのくちばしの形をしたお玉でドジョウをすくうため、なかなかむつかしく、 いつまでも離れない子どももいました。
 また、JA佐渡をはじめとするスポンサーの協力で、賞品付きのトキのクイズとドジョウレースを開催。クイズは、トキのクチバシの形や、 トキが水に顔をつけられるかどうかなど、楽しみながらトキを学べます。ドジョウレースは、ドジョウが意外に速いことが分かります。 それよりも、大人も子どももレースに夢中になっていました。
 つかまえたドジョウは、みんなの家でかってもらったり、家の周りの田んぼや水路に放して、佐渡のドジョウが増えればうれしいですね。

■みんなの協力があったから

 今回の「トキ交流フェスタ」は、新潟県佐渡地域振興局が企画し、新潟県、佐渡市、トキ野生復帰連絡協議会が共同で主催しました。なにより、 朱鷺夕映え市の実行委員会のみなさんのご協力には感謝です。
また、連絡協議会のなかでも、NPOトキどき応援団さんは、とくにブースの運営に力を注いでいただきました。このほか、 順化施設の見学会を開いた佐渡トキ保護センターや、トキ交流会館など、多くの方々のトキ野生復帰への思いが、 このような共同企画を成功させたのだと思います。
 そして、一番感謝したいは、悪天候の中、トキ交流フェスタに参加していただいた多くの市民のみなさんです。
 試験放鳥予定は2008年、あとわずかの期間しかありません。まだまだ課題は山積みですが、この思いがあれば、 トキの野生復帰は必ず成功すると確信します。

 

[ 2006年10月11日 | レポート ▼ひとつ前へ戻る ▲ひとつ次へ進む ]