野生下のトキのヒナの様子について(平成24年4月26日発表)

平成24年4月26日(木)環境省からの発表で、新潟県佐渡市でヒナが確認されている放鳥トキのペアについて、本日ビデオカメラを設置して巣の撮影を行ったところ、巣の中に同時に3羽のヒナが確認されました。


3羽のヒナと親鳥(メス) ※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

1.巣の中の同時確認ヒナ数
4月22日(日):1羽
4月23日(月):3羽
4月24日(火):2羽
4月25日(水):巣の撮影を実施せず
4月26日(木):3羽

2.本日の作業の経過
4月26日(木)は、午前5時45分にこれまでと同じく巣から約40m離れた地点にビデオカメラを設置し、18時10分に回収した。このほか、午前中は2~4名のモニタリングチームが離れた場所から巣のある林への親鳥の出入りを観察した。
親鳥が交代しながら巣に飛来し、ヒナを温めたり、給餌を行う様子が確認され、24日(火)の時点よりも成長しているヒナの姿が確認された。ヒナは、体長20~25cm程度、体重150gから300g程度と考えられる。
確認された主な状況は以下のとおり。

6時10分 ペア以外の1羽(個体番号不明)が飛来し、30分ほど巣のある林に滞在(離れた場所からの観察による。巣自体への飛来は確認されなかった)。
6時30分 親鳥(メス)が巣を離れ、7分間巣に親鳥がいない状態となる。
9時59分 巣の上で3羽のヒナを同時に確認
10時46分 4月24日に営巣・抱卵を中止した2歳のメスが20分ほど巣のある林に飛来し、滞在(離れた場所からの林の観察による。巣自体への飛来は確認されなかった)。
10時54分 ハシブトガラス1羽が巣の近くに飛来し、1分ほど滞在したが、その間親鳥は巣に座り込む状態を続けていた。
午後も3羽のヒナが確認されたが、雨脚が強くなり鮮明な画像は記録できなかった。


カラス(手前)とトキ(メス・奥) ※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

その他の抱卵ペアについても、ふ化したと見られる様子や異常な様子は確認されなかった。
 
3.今後の観察方針
ビデオカメラの設置・撤去作業に伴うトキへのストレスを回避するため、このペアの観察については、当面の間、原則として1日おきにビデオカメラの設置を行うこととする。このほか、ビデオカメラを設置しない日を中心に、離れた場所から巣のある林への親鳥の出入りを観察する予定。次回のカメラの設置は、28日(土)の予定。