1組の放鳥トキのペアの抱卵中止が確認されました。

 平成24年4月6日(金)環境省からの発表で、佐渡市において、これまでに営巣が確認されていたトキのペア1組が抱卵を中止したことが確認されました。現時点で営巣・抱卵が確認されているペアは4組となりました。

以下、環境省からの発表です。

抱卵中止の確認について
営巣ペア:(2006年生まれ、オス)及び(2008年生まれ、メス)
確認日:平成24年4月6日(金)
営巣場所:新潟県佐渡市
確認の経過:同ペアは、3月28日(水)に、山中の杉林に隣接する広葉樹(樹種不明)で営巣し、抱卵を開始しているのを確認したペアで、巣の中に少なくとも3月28日の時点で2卵、3月30日及び4月2日の時点では3卵あるのが確認されていた。
4月5日までは抱卵が確認されていたが、4月6日午前10時50分頃に営巣状況を確認したところ、トキが巣を空けているのが確認された。
その後巣に戻る様子がなかったことから、4月6日の13時30分頃から巣の周辺の踏査を行ったが、卵の殻などは発見されなかった。巣の中に卵が残されているかは確認できておらず、抱卵を中止した理由は不明である。


(抱卵を中止したトキの空巣)

■その他の、営巣抱卵中の個体の状況

◇営巣ペア1(2009年生まれ、オス)及び(2010年生まれ、メス)
3月16日に営巣を確認。同日卵殻を巣の下で回収。3月17日に小型カメラを設置し、翌18日には抱卵を確認。4月1日の時点で巣に4卵を確認)。


(抱卵中のトキ(オス、メス不明)小型カメラからの画像)

◇営巣ペア2(2006年生まれ、オス)及び(2005年生まれ、メス)
3月22日営巣を確認。3月26日に抱卵を開始しているのを確認。

◇営巣ペア3(2009年生まれ、オス)及び(2007年生まれ、メス)
3月27日営巣を確認。4月2日に抱卵を開始しているのを確認。4月4日朝に抱卵を中止しているのを確認したが、同日中に再度抱卵を開始した。

◇営巣ペア4(2007年生まれ、オス)及び(2009年生まれ、メス)
4月2日に営巣を確認。4月5日に抱卵を開始しているのを確認した。

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。