新たに1組の放鳥トキの抱卵と2組の抱卵中止が確認されました。

 平成24年4月5日(木)環境省からの発表で、佐渡市において、これまでに営巣が確認されていたトキのペア1組が抱卵を開始し、抱卵が確認されていたトキのペア1組が抱卵を中止したことを確認しました。また、これとは別の営巣を確認していたペア1組の巣の周辺で調査を行ったところ、巣の下で4個分の卵殻を確認しました。
現時点で営巣が確認されているペアは5組で、いずれのペアも抱卵が確認されています。
以下、環境省からの発表です。

1.抱卵の確認について
営巣ペア:(2007年生まれ、オス)及び(2009年生まれ、メス)
確認日:平成24年4月5日(木)
営巣場所:新潟県佐渡市
確認の経過:4月2日(月)に、昨年巣を造った杉の木で営巣を開始したのを確認していたペアで、4月5日(木)の午前6時12分にモニタリングチーム(市民のボランティア)が巣を確認したところ、1羽が巣に座り込んでいるのを確認した。4月1日の夕刻以降に産卵をし、抱卵を開始した可能性が高いと考えられる。


(抱卵中のメス)

2.抱卵中止の確認について(その1)
営巣ペア:(2006年生まれ、オス)及び(2008年生まれ、メス)
確認日:平成24年4月5日(木)
営巣場所:新潟県佐渡市
確認の経過:3月23日(金)に、杉林で営巣を開始しているのを確認し営巣木の隣の木に小型カメラを設置したペアで、4月2日(月)に抱卵を確認し、4月4日(水)にも抱卵を続けているのが確認されていたが、4月5日(木)午前9時05分にモニタリングチーム(環境省職員等)が巣を確認したところ、巣を空けているのが確認された。11時頃から巣の下の踏査を行ったが、卵殻等は確認されなかった。なお、この巣は小型カメラによる常時録画を行っていたが、4月4日の深夜以降録画ができない状態になっている。録画機器に映像を転送するためのケーブルに、カメラ設置木の直下でタヌキなどの動物にかじられたような損傷があり、これが原因と考えられる。
抱卵の確認が4月2日であり、日が経っていないことから、今後トキが巣に戻って次の卵を産卵したり、抱卵を再開したりする可能性もあるため、当面、目視や地上からのビデオ撮影による観察を行うこととしている。

3.抱卵中止の確認について(その2)
営巣ペア:(2009年生まれ、オス)及び(2010年生まれ、メス)
確認日:平成24年4月5日(木)
営巣場所:新潟県佐渡市
確認の経過:3月22日(木)に丘陵地の斜面の広葉樹で営巣を開始しているのを確認したペアで、巣の様子を林外から確認することが困難な場所であった。このため、4月5日(木)に2羽が巣を離れているのを確認し、モニタリングチーム(環境省職員)が午前8時過ぎに巣の周辺に立ち入って調査を行った。その結果、巣の下で卵の殻4個分を確認し、回収した。林床の木の葉などに卵黄が飛び散って付着しており、まだ卵が落下してから1~2日程度しか経過していないと考えられる。

 
(広葉樹に作られた巣と落下した卵の殻の1つ)

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。