野生下のトキの今期最初のヒナへの足環装着が行われました。

環境省からの発表で、平成30年度5月16日、新潟県佐渡市において、野生下で誕生したトキのヒナへの今期最初となる足環装着が行われました。
また、本日時点での野生下のトキの営巣状況について、併せてお知らせします。
営巣が確認されているペアは、全体で40組、そのうち23組で育雛、14組で抱卵が確認されています。なお、野生生まれ同士のペアは、40組のうちの5組となります。

足環装着後
 巣内のヒナ3羽  足環を装着したヒナ(No.B41)

今期最初に足環装着等を行ったペア
(1)個体番号:No.161(2011年生まれ、オス) 及び No.149(2012年生まれ、メス)
(2)実施日:平成30年5月16日(水)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過
 6:15 林内作業班7名が営巣木のある林内に入る。親鳥1羽が滞巣していたが飛翔。しばらく巣の近くの枝にとまり警戒。
 6:29 捕獲作業員が営巣木にロープを用い登り始める。
 6:41 巣に到着しヒナ3羽を確認。捕獲作業員がヒナ3羽を捕獲し、収容カゴに入れる。
 6:44 収容カゴをロープで下ろし、地上で足環装着、身体測定(自然翼長・跗蹠長、嘴峰長)、羽毛採取(2枚、血液を用いた雌雄判別等に使用)、写真撮影を行う。同時に樹上で巣の計測等を実施。
 7:07 収容カゴを樹上に引き上げ、ヒナ3羽を巣に戻す。
 7:19 全ての作業を終了し、林内から撤収。
 8:05 親鳥1羽が巣に戻る。
(5)今期最初に足環を装着したヒナの状況
 No.B41
 体重:1,205g
 自然翼長: 230mm
 跗蹠長: 64.9mm
 推定日齢:20-23日齢程度
 装着した足環
 ・ナンバーリング:プラスチック製の番号足環(「B41」を刻印)、左関節下
 ・補助カラーリング:プラスチック製の赤色の足環を左関節上に1個、白色の足環とオレンジ色の足環を右関節下に2個
 ・金属リング:環境省が定める全国共通の足環、右関節上
 ヒナの健康状態 良好
(6)営巣環境等
 営巣木:スダジイ
 巣の高さ:17m
 巣の大きさ:長径60cm、短径40cm、厚さ20cm、深さ8cm
(7)作業実施体制
 林内作業(7名)
 作業統括(環境省職員)
 ヒナ捕獲作業員(調査請負事業者職員)
 足環装着・身体測定・保定(佐渡トキ保護センター職員2名)
 記録(新潟大学職員、環境省職員2名)
 林外作業(1名)
 モニタリング等(調査請負事業者職員)
 ※ 本日の足環装着作業において、No.161/No.149ペアのヒナ3羽、No.50/No.114ペアのヒナ2羽、No.81/No.66ペアのヒナ1羽の計6羽に足環を装着しています。

足環装着作業のようす

くちばし長測定 翼長測定
くちばし長測定 翼長測定
体重測定 足環装着作業
体重測定 足環装着

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。