野生下で誕生したトキ同士のペアのヒナ誕生が確認されました。

新潟県佐渡市において、野生下で誕生したトキ同士のペアについて、3年連続となるヒナの誕生が確認されました。
本日時点での野生下のトキの営巣状況について、営巣が確認されているペアは、当ペアも含め全体で39組、そのうち10組で育雛、25組で抱卵が確認されています。なお、野生生まれ同士のペアは、39組のうちの5組となります。

ヒナを確認したペアについて
(1)個体番号;足環なし(オス) 及び No.A21(2014年生まれ、メス)
※オスは足環のないトキであるため、年齢等は不明です。
(2)確認日:平成30年5月1日(火)
(3)場所:新潟県佐渡市
(4)経過:このペアは、3月27日にスダジイの樹上で営巣を、4月2日には抱卵を確認していた。5月1日午前7時20頃から環境省職員が巣を観察したところ、親鳥1羽がヒナに給餌する様子を確認し、その際に巣上にヒナ1羽の姿を確認した。

雛と親鳥
ヒナ1羽とA21
過年度の同時期との比較

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。