野生下のトキの今期最初のヒナが誕生しました。

平成28年4月14日(木)環境省からの発表で、新潟県佐渡市において、野生下のトキのペア1組において、今期最初のヒナが誕生しているのが確認されました。 また、本日時点での野生下のトキの営巣状況について、併せてお知らせします。 営巣が確認されているペアは、当ペアも含め全体で30組、そのうち1組で育雛、28組で抱卵が確認されています。

1 ヒナを確認したペアについて
(1)個体番号:足環なし(オス) 及び No.201(2012年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年4月14日(木)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月17日に営巣・抱卵を確認していた。4月14日午前6時11分頃にモニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察したところ、足環なし個体(オス)がヒナに給餌する様子を確認し、その際に巣上にヒナ2羽の姿を確認した。また、7時50分頃にモニタリングチーム(市民ボランティア)が巣の観察を行った際には、No.201(メス)が給餌する様子が確認された。なお、これまでの観察経過から、ふ化日は不明である。
ヒナ2羽に給餌する足環のない個体1羽
ヒナ2羽に給餌する足環のない個体1羽

2 抱卵を確認したペアについて
(1)個体番号:No.A13(2014年生まれ、オス) 及び No.A04(2013年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年4月13日(水)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月31日に営巣を確認していた。4月13日午前6時頃から6時6分頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、巣上に1羽が座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。4月12日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。

3 営巣を確認したペアについて
(1)個体番号:No.169(2011年生まれ オス) 及び No.157(2010年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年4月13日(水)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
4月上旬頃から同ペアとみられる個体が営巣地付近で枝を運ぶ様子が確認されていたが、ペアの特定ができない状況となっていた。 4月13日午前7時48分頃から9時11分頃にかけてモニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察したところ、2羽で巣造りする様子が確認され同ペアであることが判明し、既に営巣を開始しているものと判断した。営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

4 抱卵中止を確認したペア
(1)個体番号:No.50(2007年生まれ、オス) 及び No.114(2011年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年4月13日(水)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月20日に抱卵を確認していた。4月13日午前8時15分頃から8時40分頃にかけて環境省職員が巣を確認したところ、巣が空いた状態となり抱卵の継続が確認できず、9時頃から11時30分頃にかけてモニタリングチーム(新潟大学職員)が巣の様子をビデオカメラで撮影を行い、映像を確認した際にも抱卵の継続は確認されなかったことから、抱卵を中止したものと判断した。なお、卵の殻の回収は本日時点で実施しておらず、巣内の観察は困難であり、抱卵を中止した理由は不明である。

【繁殖期のトキの観察について】
繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。