【環境省発表】 野生下のトキの営巣状況について

平成28年3月29日(火)時点での野生下のトキの営巣状況について、お知らせします。
営巣が確認されているペアは全体で18組、そのうち16組で抱卵が確認されています。

1 抱卵を確認したペアについて
(Ⅰ)
(1)個体番号:足環なし(オス) 及び No.127(2011年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月26日(土)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月24日に営巣を確認していた。
3月26日午前7時50分頃から8時20分頃にかけて、また、午前11時頃と午後5時頃にモニタリングチーム(新潟大学職員)が巣を観察したところ、巣上にNo.127(メス)が座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月25日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。

(Ⅱ)
(1)個体番号:No.72(2009年生まれ、オス) 及び 足環なし(メス)
(2)確認日:平成28年3月28日(月)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月24日に営巣を確認していた。
3月28日午前6時頃から6時5分頃にかけて、また、午後0時頃と5時20分頃に、モニタリングチーム(新潟大学職員)が巣を観察したところ、巣上に1羽が座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月26日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。

(Ⅲ)
(1)個体番号:No.214(2013年生まれ、オス) 及び No.203(2013年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月28日(月)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月22日に営巣を確認していた。
3月28日午前7時59分頃から8時53分頃にかけてモニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察したところ、巣上にNo.203(メス)とNo.214(オス)が交代で座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月27日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。
整巣する#214
巣を整えた後、抱卵するNo.214(No.214No.203ペア)

2 営巣・抱卵を確認したペアについて
(Ⅰ)
(1)個体番号:No.161(2011年生まれ、オス) 及び No.149(2012年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月27日(日)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
この2羽は、昨年の繁殖期にペアを形成し、2羽を巣立たせたペアである。
このペアは、2月下旬頃から2羽で探餌する様子が観察され、3月中旬から昨年営巣した場所付近で枝を運ぶ様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月27日午前6時40分頃から7時55分頃にかけて、環境省職員及びモニタリングチーム(市民ボランティア)が巣を観察したところ、スダジイの樹上に巣が造られ巣上にNo.149(メス)が座り込んでいる様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月25日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。営巣場所は、水田に隣接する雑木林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

(Ⅱ)
(1)個体番号:No.172(2011年生まれ、オス) 及び No.202(2013年生まれ メス)
(2)確認日:平成28年3月28日(月)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
3月中旬頃から同ペアとみられる個体が、営巣地付近で枝を運ぶ様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月28日午前6時3分頃から6時19分頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、スギの樹上に巣が造られ巣上にNo.202(メス)が座り込んでいる様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
これまでの観察経過から、産卵時期を推定するのは困難である。
営巣場所は、水田に隣接する雑木林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

(Ⅲ)
(1)個体番号:No.110(2010年生まれ、オス) 及び No.163(2011年生まれ メス)
(2)確認日:平成28年3月29日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
3月中旬頃から同ペアとみられる個体が、営巣地付近で枝を運ぶ様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月29日午前7時50分頃から8時1分頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、スギの樹上に巣が造られ巣上にNo.163(メス)が座り込んでいる様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月28日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。
営巣場所は、水田に隣接する雑木林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

(Ⅳ)
(1)個体番号:No.11(2006年生まれ、オス) 及び No.03(2005年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月29日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
3月下旬頃から枝を運ぶ様子が観察され、4月中旬にかけて2羽で巣造りする様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月29日午前8時5分頃から8時18分頃にかけて、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が観察したところ、スギの樹上に巣が造られ巣上にNo.11(オス)が座り込んでいる様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月27日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、同日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

3 営巣を確認したペアについて
(1)個体番号:No.84(2009年生まれ、オス) 及び No.180(2013年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月29日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
3月下旬にかけて同ペアとみられる個体が営巣地付近で擬交尾する様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月29日午前7時21分頃から7時46分頃にかけて、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が観察したところ、スギの樹上で2羽で巣造りする様子が確認され、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
巣を整える#84
巣を整えるNo.84(No.84No.180ペア)

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。