【環境省発表】 野生下のトキの営巣状況について

平成28年3月22日(火)時点での野生下のトキの営巣状況について、お知らせします。
営巣が確認されているペアは全体で12組、そのうち6組で抱卵が確認されています。

1 抱卵を確認したペアについて
(Ⅰ)
(1)個体番号:No.143(2011年生まれ、オス) 及び No.183(2013年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月22日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月18日に営巣を確認していた。3月22日午前7時25分頃から7時32分頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、巣上に1羽が座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月18日の夕方に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、19日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。
(Ⅱ)
(1)個体番号:No.23(2008年生まれ、オス) 及び No.26(2008年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月22日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
このペアは、3月16日に営巣を確認していた。3月22日午前7時40分頃に環境省職員が巣を観察したところ、巣上に1羽が座り込む様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
3月20日の日中に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、20日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。

2 営巣を確認したペアについて
(Ⅰ)
(1)個体番号:No.214(2013年生まれ、オス) 及び No.203(2013年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月22日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
3月中旬にかけて同ペアとみられる個体が巣造りする様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。3月22日午前6時5分から6時14分頃にかけて、環境省職員が観察したところ、スギの樹上でNo.203(メス)が巣造りする様子が確認され、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、水田に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
巣を整える#203
巣を整えるNo.203(No.214、No.203ペア)

(Ⅱ)
(1)個体番号:No.205(2012年生まれ、オス) 及び No.192(2012年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月22日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
2月下旬頃から2羽で行動し、3月中旬にかけて巣造りする様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。3月22日午前6時47分から6時57分頃にかけて、環境省職員が観察したところ、スギの樹上で1羽が巣造りする様子が確認され、巣がほぼ完成している状態となっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、水田に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
(Ⅲ)
(1)個体番号:No.86(2009年生まれ、オス) 及び No.134(2011年生まれ、メス)
(2)確認日:平成28年3月22日(火)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:
この2羽は、2014年と2015年の繁殖期において2年連続で巣立ちをさせたペアである。2月下旬頃から同ペアと見られる個体が昨年の営巣場所付近で行動する様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月22日午前7時15分から8時2分頃にかけて、環境省職員が観察したところ、昨年に営巣した同じ林内において、スギの樹上にNo.86(オス)が枝を運ぶ様子が確認され、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約20メートル程度の高さに造られている。
枝を運ぶ#86と巣を整える#134
枝を運ぶNo.86と巣を整えるNo,134(No.86,No.134ペア)

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。