今期最初の野生下のトキの抱卵が確認されました。

平成27年3月22日(日)環境省からの発表で、新潟県佐渡市において、野生下のトキのペア2組で抱卵を確認しました。今年最初のトキの抱卵確認となりますので、以下のとおりお知らせします。

1 抱卵を確認したペアについて
(1)個体番号:No.86(2009年生まれ、オス) 及び No.134(2011年生まれ、メス)
(2)確認日:平成27年3月22日(日)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)状 況:この2羽は、昨年の繁殖期にペアを形成し、1羽を巣立たせたペアである。3月15日(日)に集落に隣接する杉林で、スギの樹上約20メートル程度の高さに営巣しているのが確認された。
本日3月22日(日)午前6時15分頃、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察していたところ、巣上にNo.86(オス)が座り込んでいる様子が確認されたことから、抱卵を開始したものと判断した。
前日の朝にモニタリングチーム(市民ボランティア)が観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、21日夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。

2 営巣・抱卵を確認したペア
(1)個体番号:No.105(2010年生まれ、オス) 及び No.157(2010年生まれ、メス)
(2)確認日:平成27年3月22日(日)
(3)場 所:新潟県佐渡市
(4)経 過:このペアは、2月中旬頃から2羽で探餌する様子が観察され、3月中旬頃に枝を運ぶ様子が市民により目撃されていた。3月21日午前10時頃に、スギの樹上に巣が造られ巣上に1羽が座り込んでいる様子が市民により観察され、3月22日午後0時に、当省職員が確認を行ったところ巣上にNo.157(メス)が座り込んでいる様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
これまでの観察経過から、産卵時期を推定するのは困難である。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から10メートル程度の高さに造られている。

3 野生下のトキの営巣状況(まとめ)
(1)営巣・抱卵中

番号 生まれ年 性別 状 況
No.86  2009年 オス
No.134 2011年 メス
3月15日 スギで営巣を確認
3月22日 抱卵確認(21日夕刻以降に産卵と推定)
No.105 2010年 オス
No.157 2010年 メス
3月22日 スギで営巣・抱卵を確認
(観察経過から産卵時期の推定は困難)

(2)営巣中(抱卵未確認)

番号 生まれ年 性別 状 況
No.137 2011年 オス
No.194 2012年 メス
3月19日 クロマツで営巣を確認
No.33  2008年 オス
No.38  2007年 メス
3月19日 クロマツで営巣を確認

20150322_抱卵するオス
抱卵するオス(No.86)

 【繁殖期のトキの観察について】
繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。