生きもの育む農法

生きものを育む農法の基本技術

 

水田の生きものを育むため不可欠な、水が湛水状態である場を作り、すべての生きものが安心して暮らせる水田環境を作ります。

 

1 水田、水路での江(深み)の設置

中干期にも水が枯渇しないようにするため。

 

2 ふゆみずたんぼ

11月から2月まで水深約5cm程度の湛水状態を維持すること、稲刈り後雨水による湛水が可能な状態であることなどで、年間を通して生きものを育む環境を維持。

 

3 魚道の設置

生きものが水路とほ場を行き来できる水路の設置。

 

4 ビオトープの設置

多様な生きものを育む環境として、水田に湛水状態を作り、ビオトープとして管理すること。

※ ビオトープ(biotope)は、周辺地域から明確に区分できる性質を持った生息環境の地理的最小単位です。

 

生きものを育むための様々な取り組み

 

佐渡においては生きものを育むため基本技術に加えて季節にあわせた様々な取り組みがされています。

 

春 早期湛水

田植えの30日前に入水を行い、湛水して、抑草効果を良くし、小さな命たちを育み続けます。

 

夏 中干しの延期

オタマジヤクシがカエルになり、ヤゴが羽化するまで、水を落とさないようにします。また中干し期には、江(深み)をつくり水を枯渇させないようにします。

 

秋 収穫と関連作業

稲刈り後、堆肥や米ぬかを撒き、また水を溜める準備をします。雨水による湛水も可能にしておきます。そのことは朱鷺の餌場づくりにつながります。

 

冬 冬期湛水

基本技術に記した作業です。このことで、水田の生きものたちは増え、トキの餌になるドジョウなどが育ちます。そして雑草は少なくなります。

 

 

生きもの調査

 

環境教育の一環として、朱鷺の餌になる生きものたちの調査を地元学校とも協力しあって行います。