【放鳥トキ6月のようす】 今期の繁殖活動は終了

■ 2014年6月中の放鳥トキの動き
・6月3日に、5月13日に今年初めて巣立ちを確認した幼鳥A07が、巣立ちして数日後から姿が確認できず、行方不明となりました。

・6月6日にNo.74(第4回放鳥の5歳オス)と足環なし個体(12年野外生まれの2歳メス)のペアのヒナが巣立ちしているのを確認しました。野外生まれの個体から誕生したヒナが巣立ちしたのは、今回が初めてとなります。

・6月6日に第10回目となるトキの放鳥を行いました。放鳥初日の6日14時50分までに17羽すべてが放鳥されました。その後6月8日には17羽全羽が野外で生存していることが確認されています。

・6月24日に6月21日の映像を見返したところNo.67(第4回放鳥の5歳オス)とNO.80(第4回放鳥の4歳メス)ペアのヒナが3羽とも巣立ったのを確認しました。これで今年のトキの繁殖活動は終了したと思われます。この確認の後、最後に巣立ったこの幼鳥はカラスに襲われるのが確認され、行方不明となりました。

・6月26日 に、6月21日から行方不明になっていた幼鳥が確認されました。幼鳥は右眼を負傷しているようですが、特に衰弱している様子はなく、探餌や飛翔する様子が
確認されています。

・6月27日 に負傷した野生下のトキの幼鳥1羽(2014年生まれ・足環なし)が保護され、野生復帰ステーションに収容されました。

・6月30日に6月27日に収容された野生下のトキの幼鳥が死亡しているのが確認されました。解剖の結果、右脚の骨折のほかに胸部打撲による骨折と肺の出血が確認されており、これらが原因で衰弱死したと思われます。負傷の原因は分かっていません。

巣立った幼鳥 No.A16
草地で探餌する幼鳥

■ 2014年6月中の放鳥トキの生息内訳(6月30日時点)

 オスメス性別不明
新穂・両津・金井地区37羽 26羽 3羽 
真野・畑野・佐和田地区7羽 9羽 3羽 
羽茂地区8羽 4羽 1羽 
本州(石川県) 1羽  
居場所不明3羽 

4羽 

 
 55羽 44羽 7羽 

No.133、160が行方不明(半年以上未確認)となりました。
今年生まれのヒナ・幼鳥については上記に含めていません。

■ 2012年~2014年の繁殖期の結果

 営巣ふ化巣立ち
形成ペア数ヒナをふ化
させたペア数
ふ化した
ヒナの羽数
巣立ちさせた
ペア数
巣立ちした
羽数
2012年18 3 8 3 8 
2013年24 5 14 2  4 
2014年35 14 36 11 31 

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