第10回放鳥に向けたトキの訓練個体の収容について

平成26年6月4日(水)環境省からの発表で、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、今年3月7日から野生復帰のための訓練を行ってきたトキの1羽が、ビタミン欠乏を疑う行動の異常がみられた為、収容を行いました。

1 収容した個体 :No.176(2012年生まれ、オス):野生復帰ステーション生まれ

2 経過 :
当該個体は、今年3月7日から6月上旬の第10回放鳥に向けて佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージ内で、順化訓練を行っていた個体である。
6月3日午後6時38分頃、同ステーション職員がカメラモニターでケージ内の状況を観察していたところ、止まり木に留まろうとした1羽が地面に落下するのを確認した。そのまま日没まで観察を続けたところ、落下した場所付近の地面に立った状態でほとんど動かない様子だった。
6月4日午前4時54分から5時22分にかけてカメラモニターで観察を行ったところ、ドジョウを採餌する様子が見られた一方で、頸を反らせふらつくなどビタミン欠乏を疑う症状が観察されたことから、6時4分に同個体の捕獲を行った。
捕獲後、ビタミンB1製剤を0.8ml投与(注射)し、同ステーションの収容ケージに収容した。収容後、容態は安定しているが、しばらくは収容ケージで経過観察を行うこととし、第10回放鳥における同個体の訓練再開は見送ることとする。
なお、同個体は、2012年11月及び12月において、ビタミンB1欠乏の症状を呈し、治療を行っていた個体である。

3 第10回放鳥について :
訓練個体1羽の死亡により順化ケージ内の放鳥予定個体は、オス11羽、メス6羽の計17羽となった。6月6日に開始することとしている第10回放鳥については、予定どおりに実施する。