放鳥トキの営巣・抱卵状況(4月12日発表)

平成25年4月12日、環境省発表の営巣・放卵状況です。本日時点の放鳥トキの営巣・抱卵状況をお知らせします。営巣を中止し、再営巣したペアが1組確認されています。本日現在、営巣が確認されているトキは13組、そのうち10組で抱卵が確認されています。

1.営巣の中止と再営巣を確認したペア
 No.88(2009年生まれ、オス)及びNo.115(2011年生まれ、メス)

 確認日 平成25年4月10日(水)
 場 所 新潟県佐渡市
 経 過 このペアは、4月1日に営巣を確認(抱卵は未確認)したペアで、4月9日以降、巣から離れた場所に枝を運び込む様子が観察された。このため、4月10日12時頃、モニタリングチーム(環境省職員及び請負事業者職員)が最初の巣の下を調査したところ、既に巣を放棄していることが確認され、さらに巣の下で卵の殻1個分を回収した。
 4月12日にはモニタリングチーム(鳥獣保護区管理員)が、同ペアが巣から1kmほど離れた斜面の広葉樹林内のコナラ(枯れ木)で巣を造っているのを確認したため、この場所で再営巣を開始したものと判断した。

2.その他のペアの状況
 No.81(2007年生まれ、オス)及びNo.66(2009年生まれ、メス)

 場 所 新潟県佐渡市
 経 過 このペアは、4月1日に営巣を確認(抱卵は未確認)したペアで、4月9日以降、巣から離れた場所に枝を運び込む様子が観察された。このため、4月10日12時頃、モニタリングチーム(環境省職員及び請負事業者職員)が最初の巣の下を調査したところ、既に巣を放棄していることが確認され、さらに巣の下で卵の殻1個分を回収した。
 4月12日にはモニタリングチーム(鳥獣保護区管理員)が、同ペアが巣から1kmほど離れた斜面の広葉樹林内のコナラ(枯れ木)で巣を造っているのを確認したため、この場所で再営巣を開始したものと判断した。
抱卵姿勢から立ち上がり巣の中をいじるメス

【繁殖期のトキの観察について】
 繁殖期はトキが最も敏感になる季節です。人が巣に近づくとトキが危険を感じて巣を放棄してしまうこともあります。また、 一時的に巣から離れたスキにカラスなどの天敵に卵を奪われてしまう可能性もあります。そのため、トキの子育てが成功することを願って、 ヒナが巣立つ6月ごろまで営巣地への接近などは控えてくださいますよう、ご協力をお願いします。