佐渡市の環境保全

「エコアイランド佐渡」として市の取り組み

美しい島佐渡

~人とトキが共に生きる島づくりをめざして~

 

(1)トキの餌場となるビオトープの整備事業による生き物に優しい環境の再生。

(2)トキの営巣木の確保や豊かな自然環境の保全のための森林整備の推進。

(3)保護上重要な野生動物の生息地の保全。

(4)バイオマスエネルギーの活用による循環型社会の創造。

(5)レジ袋の有料化やマイバックの普及推進による地球温暖化対策の実践。

(6)佐渡島クリーンアップ大作戦による市民、事業者、行政が一体となった環境美化運動の実践。

(7)自然が作り出した美しい景色、人々が生み出した棚田や里山など佐渡らしい景観の保全。

(8)環境に配慮した生活や事業活動を行う「環境市民」の育成。

 

生きものを育む森作り

森との共存による生物多様性と食、地球温暖化対策が循環する仕組みづくりに取り組んでいます。森の再生として発生した間伐材はシイタケの原木として安心な食の提供やバイオマスエネルギーとして使われます。

 

20 年サイクルでの保全(図は森の多様性の一例です)

森1

高木の森は日光が入らず多様性が失われます。

森2

間伐作業で森に日光が入ります。

森3

多様な植物の発芽

森4

低木に成長

間伐

 

森は人との共存により多様な命を育みます。

【サドノウサギ】 (準絶滅危惧種)

・低木が多く、林床の明るいところを好む。

・冬は樹高の低い若い木、Φ0.5~1.0cm程度の枝を食べる。

・障害物のない広い草原は好まない。

・過去には、植林した苗を食べる害獣として、その対策でテンを放したため減少した。

・ 全滅を危惧したが、最近足跡を見る。

伐採跡地の切株から発芽した状態を好む。椎茸原木伐採によりサドノウサギの生育環境が守られる。

 

生物多様性を育む川づくり

トキの野生復帰に向けた川づくり

川づくり

 

トキの餌場は、水量が少なく水深の浅い(10cm程度)場所で、背の高い植生が繁茂していないところです。現在、トキの餌場となるような浅場のある川づくりや、餌となる生物が増えるような川づくりを進めています。

 

 

 

【トキの餌となる主な生物】

ドジョウ、水性昆虫、陸上昆虫、カエル、小魚

資料提供:佐渡地域振興局

 

 

多様な生きものを育む海を守るために

 

森 川の再生から海の命の循環を再構築

豊かな森、川の再生

海藻・植物・動物プランクトン類

小魚類

大型魚類

海 〜水産資源〜 養殖、魚場整備等による保全

海1

 

豊かな海へ

海2

海3

 

 

漁家も市民も子供も、美しく豊かな海の再生に取り組んでいます。

 

ゴミのない海づくり

ゴミのない海づくりへ

 

稚魚の放流

稚魚の放流で資源保護

 

海の生きもの調査

海の生きものを調べる環境学習

 

エネルギー自給の島づくりへ
~地球温暖化対策と循環型社会の実現へ~

 

1.  再生可能エネルギー活用の現状と課題

 

●住宅用太陽光発電の普及

【補助金や新たな余剰電力買取制度等】

 

●木くず等や廃食油の再燃料化

【官民連携】

 

●電気自動車の率先導入

【県・市・JAで5台】

 

現状は化石燃料に依存する島

【島の送発電量の99%は火力発電】

電力の消費が多い事業所・工場に自然エネルギーの活用が進まない。

生ごみ・汚泥等バイオマス資源の焼却処分や島外搬出。

電気自動車の燃料は重油炊きの火力発電による。

 

 

 

 

2.  生物多様性農業から地球温暖化防止に貢献

~佐渡低炭素むらづくりモデル事業の取組について~

 

【佐渡島における低炭素むらづくりのあり方】

農業関連施設への太陽光発電の導入と併せて機器の改修、施設の統廃合等の合理化を推進することで削減される温室効果ガスや、施設運営の効率化を適正に評価・明確化することと併せて、地域全体で「生物多様性保全」と調和した「低炭素むらづくり」を推進し、新たな環境付加価値を創出することで、農業農村の活性化のモデルを構築します。

 

環境を軸とした農業・農村の活性化 ⇒トキの自然定着

①農村地域に賦存する太陽光・風力等の自然エネルギーを農業関連施設での活用を図り、温室効果ガスの削減と削減量の明確化を図る。

②環境再生の柱として推進する生物多様性農業や生ごみ等のバイオマスの資源循環や再生エネルギーとして利活用なども複合的に推進することで、環境配慮・低炭素農法の確立による農村の活性化を目指す。

③農業を核とした里地、里山の環境再生を目指す。

 

 

 

環境を軸とした農業農村の活性化

 

自然エネルギー活用

生物多様性農業推進(化学肥料削減・冬水田んぼ等)

バイオマス資源の活用(資源循環とエネルギー利用)

 

CO2排出削減

CO2削減の見える取組み

資源循環

 

 

環境を守り育てる人づくり

~市民、事業者、行政の協働から豊かな環境へ~

 

1.         佐渡市市民環境大学による人づくり

佐渡市市民環境大学は、一人ひとりが環境についての理解を深め、取り組みを進めることができるよう、また、環境に関する活動の輪が広がることを期待して開設するものです。
身近なテーマを専門的に学び、幅広く交流しながら、「人とトキが共に生きる島づくり」に向けて、大きな活動のうねりをつくっていくことを目指しています。

受講者はトキ保護の問題だけではなく、地球温暖化対策やゴミの問題なども学び、環境を守る地域のリーダーとして活躍します。

 

 

2.地球温暖化対策への取組み

○佐渡市では市民や事業者、行政が一体となり、市内全域で「レジ袋ゼロ運動」を展開しています。燃料の使用量とCO2排出量の節減に取り組んでいます。買い物をされる市民の88%以上がマイバックを持参しています。(レジ袋ゼロ運動協力店での調査)

○廃食油(使用済天ぷら油)を学校給食や市民の家庭から収集し、公用車の燃料にしています。(一部の公用車です。)

○佐渡市と連携し、事業者も電気自動車を活用した環境保護活動を実践しています。

○市内の街灯のLED化に取り組み、CO2排出量の節減に取り組みます。(平成22年度から実施予定)

 

 

3.ゴミのない島づくりへの取組み

佐渡市では、「美しい島づくり」に向け、不法投棄監視員、市民ボランティアなどと連携・協働し不法投棄廃棄物の撤去活動をはじめ海岸での一斉清掃、に取組んでいます。

市民、市民団体・NPO法人、事業者、行政、さまざまな人たちと一緒にごみ拾いをすることで、「ごみを捨てない人をふやしたい」「みんなと一緒になって、佐渡を美しくしたい」そんな願いから、私たちは、「佐渡が好きだからひろう」をスローガンとして、「佐渡島クリーンアップ・大作戦」を実施中です。