■ トキ訓練の現場から1 「雪中のかくれんぼ」

{正明寺集落から見た順化ケージ(中央)。オレンジ色の建物は観察棟}
野生復帰ステーションにも雪が降りました。ふもとの正明寺集落と、標高が40~50m位しか違わないのに、
積雪量は2倍くらいありました。
1月末現在、ステーションには25羽のトキがいます。うち、5羽は野生順化訓練中で、1番大きな順化ケージにいます。
今回のように降雪があると、ケージ内も真っ白になり、こうなるとトキとの「かくれんぼ」が始まります。
毎日の観察は、朝最初にトキ1羽1羽をモニターに映し出して異常がないか確認し、
ケージ内のどこで何をしていたかを日誌に記入することから始まります。今の季節、雪がなければ、
トキの白さが茶色の背景に映えてすぐ見つかるのですが、雪が降ると白い背景にトキが溶け込んでしまい、なかなか見つかりません。
ケージ内の池で活動していれば、まだ見つけ易いのですが、雪に覆われた地上でじっとしているとなかなか見つかりません。
5羽全部を探し出すまで、「おに(鬼)=職員」はモニターに釘付けになってしまいます。
(佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション 井澤正人)

(モニターから見た順化ケージ内のトキ 画像:環境省提供)
「トキ訓練の現場から」は今回からのシリーズです。
野生復帰ステーションのトキや、その周りの出来事をお伝えします。
