■ 報告 佐渡市が中国洋県を訪問しました
佐渡市はトキが縁となり中国陝西省洋県と交流をしています。洋県は、野生のトキが生息し、手厚い保護を受けているところです。
1998年から洋県と旧新穂村が友好都市となり、交流していました。佐渡市はこの交流を引き継ぎ、2004年7月に友好協議書を結び、
トキ保護や増殖の協力をしたり、農業技術の交流などをしています。また佐渡市立新穂小学校、行谷小学校、
新穂中学校が洋県の学校と友好姉妹校として交流をしています。2005年からは小中学生、農家、
トキ保護の団体や行政が交互に訪問しています。
今年は、2007年7月11日から15日まで髙野市長を団長に議長や教育委員会、
行谷小学校など一行6人が友好親善の目的で洋県を訪問しました。
上海、西安を経由し、飛行機で2日がかりで漢中空港に到着、漢中市では漢中人民政府を表敬訪問し、
市長や政府の方々に髙野市長が予定されている新たな2羽のトキ贈呈に対してのお礼を述べました。これは、
2007年4月11日に温家宝首相が訪日中に表明されたもので、今年の秋にも中国から2羽のトキが佐渡にやってくる予定です。

(髙野市長と漢中市市長)
その後、洋県を目指しました。洋県では県長、副県長、教育長、人民政府の方々の「熱烈歓迎」を受けました。
洋県での交流会で、髙野市長は来年佐渡で予定されているトキ試験放鳥式典への招待やトキ贈呈のお礼、友好姉妹学校の交流促進をお伝えし、
泉田新潟県知事の親書を手渡しました。
次の日は、朝5時に宿泊施設を出発し、野生トキの飛び立ちを見ることができました。
小高い丘の上に生い茂った木々には多くのサギとともにトキが40羽ほど一緒に生息しています。
森の中からトキの鳴き声が確かに聞こえてきました。
午前6時になると次から次へとトキがエサ場を目指して飛び立ちました。その光景はまさに「美しさ」そのものでした。
20羽くらいが頭上を順番に飛んで行きました。カメラのシャッターを切るのも忘れてしばしぼう然と朝もやの空を見上げていました。
必ずや来年は佐渡の空をこんな風にトキが飛ぶのだろうと胸熱く想いました。

その後、洋県トキ保護センター、野生放鳥訓練施設などを視察し、友好姉妹学校である南街小学校を訪問しました。
児童の活動発表やクラブ活動などを見せてもらい、書や絵のレベルの高さに大変驚きました。
佐渡と洋県の子どもたちの友好交流の輪が広がることを願ってやみません。
短期間の中国訪問でしたが、「トキの生息する地」というご縁から洋県との友好交流が始まり、
今後ますますその交流が深まることを心から願った旅でした。
(佐渡市市民環境部環境課 中川)

(洋県の風景)
(洋県トキ保護センターで飼育されているトキ)
(洋県にあるトキの野生順化施設)
