■ 報告 初夏のボランティア作業が佐渡各地で盛ん
6月は適度な雨とともに植物が大きく成長する季節です。作物だけでなく雑草も早く大きく成長します。
トキとの共生を目指してつくられたビオトープや田んぼでは草刈りなどの作業が行われ、
各地で多くのボランティアの方が参加しました。6月に行われたいくつかの現場での作業の様子をお伝えします。
7日 清水平 トキどき応援団
清水平はかつて野生のトキが餌を捕りにきていた場所で、旧トキ保護センターがあった場所です。
トキどき応援団は平成14年からトキの餌場づくりを行っていて、作業は3月から12月までのあいだ毎月1回行なっています。
この日は企業の研修で餌場づくりの作業を行いました。
田んぼに溝をつけて水流をつくり、生き物たちのすむ水の環境に変化をつけます。草のはえていたところも
土を掘り起こし畦をつくり、水を引いて新たな田んぼも完成しました。
草むしりなど清水平のあちこちで行われた作業も若いパワーによってほどなく終了。
清水平の美しい風景に「再び来て作業をしたい」という声も聞かれました。

10日豊岡ビオトープ作業 トキ連
小佐渡東部の豊岡地区は、昨年末よりビオトープづくりをはじめています。
この日は、東京から企業のリーダーなどが、視察と体験を兼ねて豊岡地区の元田んぼをビオトープにするための
溝きり作業を行いました。高野毅さんと豊岡の方々の指導を受けながら、沢から少しずつ水を入れて、溝を固めていきます。
クワを使った2時間ほどの作業にみな汗だくでしたが、水の入った溝を見て、「達成感があるね」と、笑顔を見せていました。
同行のカメラマンも途中からカメラを置いて作業に挑戦。
ビオトープづくりには、都市に生活する大人達をひきつける魅力があるのかも知れません。

16日田野沢 トキの田んぼを守る会・
NPO法人メダカの学校
トキの田んぼを守る会の田んぼは無農薬で除草剤を使っていないため、田んぼの中に雑草が生えます。
田んぼの草取り作業は大変です。たくさんの人に手伝ってもらいます。
イネの間にある大きめの草は引き抜いて、まだ小さい草は泥とかき混ぜるようにして下に押しつけて成長を抑えます。
緑の浮き草がたくさんあると、水面の日光がさえぎられ雑草が抑えられます。

トキの田んぼを守る会会長の齋藤真一郎さんの説明のあと、参加者は長靴や裸足、くつ下など
それぞれ工夫して田んぼの中に入っていきました。四つんばいの格好になりながら、笑いあり、しりもちをつく危機あり、
虫の発見ありとみんなで作業をして、広い田んぼはあっという間に草取りが終わりました。
23日片野尾 UX21トキプロジェクト
海に近い片野尾地区の山にある棚田やビオトープへの道やあぜの草刈りを行いました。
片野尾の棚田の頂上からは海と、田んぼと、山と、行き交う白い船の景色が一度に見渡せます。
出迎えてくださったのは片野尾地区住民で無農薬・無化学肥料の田んぼづくりや、トキとの共生に取り組む
小田さんと金子さんです。

トキプロジェクトに参加して5年目という方や、今回のボランティアに参加するために佐渡に初めて訪れた方などがいました。
参加の理由をたずねると「餌場づくりの作業をしてみたかった」「地元の人たちの魅力で何度も足を運んでしまいます」という人や、
「定年して、何か社会のお役にたちたくてトキのボランティアに関わりたいと思って」という答えが返ってきました。
作業の休憩時には草遊びを知っている人がいてその場が草遊び講習会になってみたり、
みんなで作業をすることがとても楽しい一日でした。
24日 キセン城 新潟大学ときプロジェクト
キセン城では35年放棄されていた田んぼを復田したりトキのすめる環境づくりを行っています。
24日は混みすぎた木をチェンソーで切り出すところから始まり、根っこをほりあげたり枝を整理する作業を行いました。
この日は小学生も参加して大人達に混じりノコギリなどをそばででしっかりと指導してもらって作業していました。
バリバリと音をたてて倒される木を間近で見たり、大きな枝を運んだりするのは「開墾」といった感じです。とてもいい汗がかけました。
「普段はなかなか体験できない作業ができたので楽しかったです。」と女性も小学生も充実した一日をすごせたようでした。
初めて作業に参加する人にはもとは300枚の田んぼがあったというキセン城地区を新潟大学の方にぐるりと案内していただけます。
山の中でビオトープや田んぼに生まれ変わったキセン城地区はとても美しいところで、
これからの作業によってさらにトキのすめる環境にかわっていくのが楽しみです。

○佐渡トキファンクラブでは7月の作業の予定をホームページでお知らせしています。
予定にあわせて、お気軽にご参加ください。

(今回作業報告した各地区の場所)
